2007年東北の初詣でデータ
正月三が日の初詣での人出について新聞報道からまとめてみました。○青森(デーリー東北記事) 県警が警備に当たった県内の9神社仏閣の人出総数は、計64万6千人と前年を5万2千人も上回り、過去十年で最高(県警まとめ)。県警は「天候が良く、積雪もなかったため人出が増えたのだろう」としている。 (1)善知鳥神社(青森市) 17万人(前年度比1万人増) (2)櫛引八幡宮(八戸市) 15万人(同1万人増) (3)最勝院(弘前市) 8万人(同5千人増)○宮城(毎日記事) 県内62の神社・仏閣で150万6400人(県警まとめ)。前年比13万4900人増。3人に2人が出掛けた計算。 元日に参拝客が集中する傾向。県警は「元日の天気が良かったため、早めに初詣でを済ませた人が多かった。雪不足でスキーの代わりに初詣でへ出掛けた人もいたのでは」と分析している。 (1)塩釜神社 43万500人(前年比2万500人増)。 (2)竹駒神社 42万人(同2万9000人増) (3)大崎八幡宮 10万1000人(同8000人増)○山形(毎日記事) 前年を約9万8500人上回る約98万9000人(県警まとめ)。大雪の昨年とうって変わり、好天が続いたことが原因。 鶴岡市の荘内神社など庄内地方の寺社は昨年並みだったが、積雪が少ない山形市など村山地方の16の寺社は、軒並み増加。 (1)護国神社(山形市) 約14万人(昨年比約1万人増)。 (2)鳥海月山両所宮(山形市)約10万人(同比約1万5000人増) (3)亀岡文殊(高畠町) 約9万人(同比約1万8000人増)○福島(毎日記事) 暖かく過ごしやすい日が続いたため、初詣で客などが増えた。約109万2000人で、昨年より約3万3000人増加。 一方雪不足が懸念されたスキー場は、年末から山間部に雪が降ったため積雪量が増え、昨年より約2000人増加の約11万1000人が訪れた (1)開成山大神宮(郡山市) 約20万人(昨年同)。 (2)伊佐須美神社(会津美里町) 約18万1000人(昨年比約2万1000人増)岩手と秋田は探し出せませんでした。岩手で多いのは盛岡八幡宮と中尊寺だろう。多くても30万人くらいか。おそらく主催者発表を県警がまとめるのだろうが、マスコミに提供する慣例がないのでしょう。とは言え、全国の集計が出るから、警察庁には報告するのだろう(警察庁プレスリリース)。全国で9,795万人というのは随分多い。たしかに複数回る参拝者がいるだろうけど、大本営発表的なデータが積み上がるからだろう。一昔前のプロ野球の入場者発表みたい。さて、明治神宮の311万人を筆頭に、大宮氷川神社200万人までがベストテン。いずれも3大都市圏だ。わが東北のトップは伝統ある塩釜神社だろうが、全国的にはどの程度なのだろう。ざーっと見てみると(主に毎日記事)、福岡県では、太宰府天満宮201万人、宮地嶽神社105万人、宗像大社65万人、とさすがに多い。北海道は、北海道神宮(札幌市)78万800人だけが飛び抜けている。寒いしそもそも伝統ある寺社が少ないだろう。広島県は広島護国神社(広島市)59万人。新潟県のトップは弥彦神社(弥彦村)の約26万5000人。他に各県のトップを拾ってみると、奈良県は橿原神宮85万人、三重県は伊勢神宮59万8千人、善光寺40万人、出雲大社60万人、照国神社(鹿児島市)37万人、加藤神社(熊本市)37万人、笠間稲荷(茨城県笠間市)81万人、金刀比羅宮(香川県琴平町)が18万2000人、など。もう拾うのに疲れた。やっぱり、100万人を越える寺社仏閣を抱えるのは福岡県くらいだろう。寺社の伝統や風習(参拝に対する考え方)の違い、また気候要素も大きかろうが、それにしても人口集積の圧倒的違いだ。