東北の百歳以上高齢者
秋田の実家にいる曾祖母が100歳になったと、ある人から聞いた。元気かくしゃくだそうで、すばらしいことだ。100歳高齢者は東北全体で、どのくらいおられるのだろうか。老人の日にちなんで厚生労働省が公表した資料がある。住民基本台帳による都道府県の報告に基づくようだ。(ちなみに国民の祝日「敬老の日」は2003年から月曜日に固定したので日付が毎年移動するが、伝統ある9月15日は「老人の日」として残っており、2001年以降は老人福祉法第5条第2項でしっかり決められているのだそうだ。知らなかった。)本年度中に100歳に到達する高齢者(明治44年4月から明治45年3月生まれ)は、9月1日現在で全国に24,952人で、前年より1,683人増加。過去最高。内訳は、男性3,728人、女性21,224人。東日本大震災の影響は特段ないとのことで、被災3県のうち宮城を除く2県では増えているという。東北各県の数は次のとおり。青森 222(うち青森市 43)岩手 338(うち盛岡市 64)宮城 326(うち仙台市 113)秋田 237(うち秋田市 51)山形 280福島 406(うち郡山市 44 いわき市 49)震災の影響については、可能な範囲で計上したというので、若干は把握できていない方もいるかも知れない。100歳以上の高齢者数では、47,756人。前年より3,307人増加。このうち、女性が41,594人で87.1%を占める。100歳以上高齢者は年々増加しており、年次推移を見ると、■昭和38年 153人(48年前、老人福祉法制定)■昭和46年 339人(40年前)■昭和56年 1,072人(30年前)■平成03年 3,625人(20年前)■平成13年 15,475人(10年前)■平成18年 28,395人(5年前)■平成19年 32,295人■平成20年 36,276人■平成21年 40,399人■平成22年 44,449人■平成23年 47,756人となっている。平均寿命の伸びやコーホート総数の増加があるのだろうが、それにしても驚異的な伸びだ。都道府県別では、東京4,176人、大阪2,479人が多く、鳥取344人が最少。人口10万人あたりの100歳以上高齢者の数では、島根が昨年に続き最も多い(75.70)。高知(67.58)、沖縄(66.04)が続く。最少は埼玉(21.13)。東北各県は次のとおり。青森 402(全国順位44位) 人口10万人あたり29.28(40位)岩手 539(35) 40.50(28)宮城 691(26) 29.43(39)秋田 479(41) 44.11(25)山形 495(39) 42.34(27)福島 780(22) 38.44(30)やっぱり(?)秋田県が人口あたりの高齢者が多い。もっとも、若者が少ないから、とも。国内最高齢は明治29年11月生まれ114歳(佐賀県)の女性で、男性最高齢は明治30年4月生まれ114歳(京都府)。ところで、この厚生労働省プレスリリースには、「地域で話題の高齢者」という情報が出ている。東北では4人の方。奥州市、遠野市、川俣町、郡山市のいずれも100歳の方で、みな元気に過ごしておられるとのこと。今でも店番をしたり、研究活動を続けたり、という方も。祖父母は他界した。母にはぜひあと30年健康でいて、100歳高齢者の仲間入りをして欲しい。私は何年かすると、2分の1成人式ならぬ、2分の1百歳。そこまでは生きているだろう。たぶん。