温泉王国の山形県
先週の河北新報の記事で、新庄市の唯一の天然温泉である奥羽金沢温泉がポンプの故障で4月から休業しているという。農協が実質的経営主体で、温泉継続のために、修繕経費約1千万円に関して市に支援を求めているというのだ。この記事で気になったのは、山形県は全35市町村に温泉がわく「温泉王国」で、新庄市のこの施設が復帰しないと、王国の看板倒れになるとの記述。ぬるま湯体質の経営とか、河北らしい言葉の引っ掛けが出てくるが、それはともかく、山形県では全市町村で温泉が湧くという事実は、改めて驚いた。なるほど、山形はそのような「王国」なのか。最後の舟形町が92年ボーリングで温泉を掘り当てて達成したという。河北だけが言っているのではない。山形県庁公式サイトで、すべての市町村に温泉が湧き出す「温泉王国」です、と吉村知事が観光のページで冒頭に記している。そして、全市町村に湧くというのは全国唯一のようだ。ちょっと前のサイトだと、県内44市町村すべてに湧くのが全国唯一、というものもあった。