意外と?変化した秋田・宮城県民
新型コロナでマスク着用の緩和(3月13日)が行われたが、その後も外出時に常にマスク着用という人が6割にのぼる。そして、都道府県別では、広島県が72%と割合が最高だ。これは、第一三共ヘルスケアのネットによるアンケート調査(資料資料)。3月17日から19日に実施。全国で4,700人が回答。概要はこうだ。・マスク着用ルール緩和後も、61.6%は外出時に常にマスクを着用・理由で最も多いのは「感染が不安」(52.1%)で、「慣れてしまった」45.9%、「花粉症などアレルギー対策」40.6%、「周りの目が気になる」28.7%などと続く。・なお、女性では「素顔見られたくない」(26.3)、「メイクが面倒」(26.6)も。・着用率が最も高い都道府県は、広島県。最低は奈良県。 1位広島県(72.0%) 2位岐阜県(70.1) 3位愛知県(69.9) 45位佐賀県(60.3) 46位福岡県(60.1) 47位奈良県(56.4)・緩和後の変化では、「外すことが増えた」は20.8%にとどまり、「変わらない」が70.8%と多い。都道府県別で「外すことが増えた」や「常に外すようになった」の回答率が最も高いのは沖縄県。 1位沖縄県(32.0%) 2位佐賀県(31.0) 3位大阪府(29.0) 43位群馬県・島根県(15.0) 45位秋田県・岡山県(13.0) 47位広島県(11.0)・依然、感染対策(手指消毒、手洗いうがいなど)を実施しているのは鳥取県。「変わらない」や「頻度が(やや)多くなった」の回答が88.0%である。 1位鳥取県(88.0) 2位神奈川県(87.0) 3位広島県・島根県(86.0) 41位石川県・三重県(72.0) 43位宮城県・大阪府・岐阜県・千葉県(71.0) 47位福井県(66.0)マスク着用行動は、感染症だけでなく、周りの目など社会的な要因もあろうから、複合的に考えるべきなのだろう。もう慣れた、メイクが面倒、なども面白い。もし、マスクを外させる政策を考えるなら、各要因の寄与度や相互関係を考えるのだろうか。クロスセクションでどれだけ「地域性」が分析できるのか分からないが、広島が、マスクを着用する人多い、外すように変化した人もいない、感染対策も変わらない、の三拍子そろって「保守的」だと有意に言えるなら、相当に興味深い事象だ。わが東北では、秋田と宮城が「変化した」方で登場だ。