東北の民進党の勢力を考える
3人による代表選挙戦が始まった民進党だが、東北の党員・サポーターの総数が河北新報に解説されていた(3日朝刊)。青森県 5174人(前年比+963人)岩手県 2927 (+15)宮城県 2304 (-810)秋田県 1641 (+86)山形県 3069 (-30)福島県 3055 (-939)合計 18170 (-715)この数は毎年各県連が5月頃にとりまとめて党本部に申告した数字ということだ。岩手と宮城は、党本部が精査した後の数字、という脚注がある。(精査とは二重登録の控除らしい。ということは、青森などは実態より多いのか。)記事では、登録総数が減少(前年2015年は旧民主党)したのは、旧維新の党との合流調整が遅れて募集開始が例年より遅れたのが、主要因だという。党勢回復は道半ば、という説明。青森は、現職国会議員が増えるなど好転の要因があったとのことだ。県別では、最も落ち込んだ福島は、参院選が自民現職閣僚との一騎打ちで、募集強化の余力がなかった、という県連幹部の弁。宮城は、大震災の2011年の2357人をも下回り、減少傾向に歯止めがかからない。そして、東北の国会議員14人の代表候補者支持状況が出ている。この辺はさすがに河北新報だ。蓮舫代表代行を支持が11人。前原元外相は2人(桜井、増子)。そして、玉木国対副委員長を支持するのは1人(寺田)。3人(玄葉、金子、升田)が支持を明らかにしていない。値としては、242,907人(6月現在)で、合流前の両党合計27万人から減少しているという全国紙の報道がある。民主党の最多は、2010年の35万人。わが宮城県は、ひととき「民主王国」と呼ばれていた。今回の参院選は、定数減のサバイバル選挙で、民進現職が自民現職を放逐して議席を守った形だが、党勢回復という実感は民進幹部も県民も抱いていないだろう。代表選挙では、仙台でも候補者集会があるという(9日)。今回の代表選挙で投票できるのは、5月までに登録した党員・サポーターに限られるが、代表選挙などを通じて、健全な野党の存在感を大いに発揮して、党勢伸長につながれば良いのだろうが。それにしても、野党共闘、憲法問題。また、経済政策や公務員改革など、統一感や政策効果のアピールがまだまだという気がする(当ジャーナル評)。