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大佛次郎の未発表原稿見つかる 1日から記念館で展示
2008年9月30日10時11分 大佛次郎の未発表原稿「陶酔者」。赤い字で推敲(すいこう)している(大佛次郎記念館で) 作家大佛次郎(1897~1973)が、東京帝大の学生だった1920年に書いた未発表の小説原稿が見つかった。1日から横浜市中区山手町の大佛次郎記念館で開かれる展覧会「大佛次郎とフランス」で展示される。 タイトルは「陶酔者」。署名は一度本名の「野尻清彦」を書いて消し、隣にペンネームらしき「中河大一郎」と書いて消し、赤い字で再び本名を記している。400字詰め原稿用紙19枚の短編で、右上をこよりで束ね、末尾に「二〇・五・一一」と日付がある。記念館の収蔵庫整理をしているうち、見つかった。 「陶酔者」は、フランスの象徴詩に親しむ北京大学法学部学生・夏礼二が主人公。革命運動に身を投じる友人の李保、中仏混血の美しい恋人エリーズが入れ替わりに部屋を訪れた初夏の一日、自分に陶酔できることはあるのか、生きることの意味に考えを巡らす。友人の活動に共感はしながらも、「革命という詩に酔う」ことには冷めている。 大佛次郎研究会会長の村上光彦さんは「大人の小説を書き始めた初期の習作でしょう」という。「場所は北京だが、主人公の趣味や知識は大佛さんに非常に似ており、若き日の投影があると見てもいいのではないか。政治・行動などへの態度も、後年の大佛文学に通じるものがある」 大佛は、一高在学中から少年小説を書き、大学進学後は翻訳なども手がけたが、筆名は、24年ごろ書き始めた「鞍馬天狗」で定まる以前、多くを使い分けた。「中河」名は村上さんも初めて見るそうだが、「野尻清彦」が「大佛次郎」になる過程の、貴重な証言者ともいえそうだ。 http://www.asahi.com/culture/update/0930/TKY200809300046.html 大佛次郎の原作を森一生監督が映像化した、名作時代劇である。日本映画【ごろつき船】DVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.09.30 11:56:06
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