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カテゴリ:津屋崎よかとこ一度はおいで
30cf posted by (C)Birdman ■30世紀フォーラムへの思い 20世紀の経済優先社会は、私たちの暮らしに多くの物質的豊かさと便利さをもたらしました。しかし、一方で物質的豊かさの間断なき追求による自然のメカニズムの崩壊が、地球温暖化、野生生物種の減少などの深刻な地球規模的環境問題を招いたことは周知の事実です。 また、物質的豊かさと便利さの追求は、私たちの文化にも大きな変化を及ぼしているのではないでしょうか?例えば、大手チェーン店の進出によって、どこでも同じ味を安価で食べられるようになった反面、本来その地域ごとに見られた特有の食文化が失われているように思えてしかたありません。果たして、物質的豊かさと便利さの追求は、私たち人間を本当の意味で“幸せ“にしたのでしょうか? これらの諸問題の解決の糸口を探るためには、私たち一人一人が問題の根本に英知の光をあてる作業が必要です。元来、人間は自然の恵みとともに暮らしてきました。そこでは、環境保全と経済振興は、相反するものではなく、必然的に“共生”すべきものだったのです。自然界や古くから伝わる文化や習慣には、これらの英知をふんだんに見ることができます。 今、世界経済は100年に一度の不況といわれています。確かにそれはそれで憂うべきことではありますが、地球資源の有限性を考えると経済が永遠に右肩上がりで成長するという神話は幻でしかありません。言うまでもなく私たちの経済活動のすべては、現行の自然生態系に支えられています。逆に言えば自然が健全でなければ私たちの経済活動(現代文明)は存続し得ないのです。今、世界経済のいきづまりと地球規模的環境問題の噴出が同時期に起こっているのは単なる偶然ではないような気がします。 この観点から現在私たちが直面している諸問題を見たとき、それは経済優先で走ってきた人間社会の価値観が崩壊し、新たなパラダイムの転換が起こっていると考えることもできます。私たちはまさに新たなパラダイムの過渡期に生きていると言えないでしょうか。このような時代だからこそ、私たちが自然や過去の歴史から再度、謙虚に学ばなければならないものが、あるような気がしてなりません。 福津には派手さはないですが、私たちが私たちの責任で未来へ手渡すべき貴重な自然や歴史遺産が、まだまだ残っています。今回のフォーラムは、これらの人類遺産を1000年後の未来へつなげていくためのはじめの一歩です。はじめの一歩なので、すごいことはできません。まずは身の丈でやれることから初めていきます。大学の研究者、市民団体、地域の人々が手を取り合ってはじめた試みです。これをずっと続けていくことが地域から次の時代を創造しうる大きなうねりになることを信じてはじめた第一歩です。 Birdman お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.01.19 22:39:33
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