|
カテゴリ:音を紡ぐ
むかし・・・ いくさがあったとさ・・・。 たくさんの痛みを乗り越えて 今があるわけだけれど いくさをさけて、 この小さな島国に避難していた人が 期せずしてもたらした恩恵が 今に続いている そんなこともあるわけで。 レオニード・クロイツアー氏とレオ・シロタ氏 当時一流のピアニストであり しかもタイプの違うお二人が ながく日本にいてくださったこと そしてその人脈を おしみなく広げてくださったこと それは周知の事実。 でも、その演奏を聴ける日がくるなんて・・・(うるうるうる) 買っちゃった・・・ レオ・シロタ 没後40年記念アルバム♪ そして聴いちゃった(まっ先に!) うわさの・・ あの・・・ ショパン=ローゼンタール版 「ワルツDes dur(別名:子犬)」 えぇ子犬のワルツです。 でもね。 楽譜のある方、どうぞお手元に♪ 右手を全部(えぇ全部です!)3度重音(和音)にして 左手を全部オクターブと6度重音にして 装飾を倍にして、弾いてみましょう~♪(自分でおやりっ!) すごい・・・・・・ 伝説は作られたものではなかったのね(しみじみ) さて・・・ このレオ・シロタ氏。 私が前からぐだぐだと申し述べております 作曲家某Y・M氏の作品を 初めて日本で演奏したらしい・・というお方。 そんな方が、まさしくその当時に弾いている音が 復刻のご苦労をされた方のおかげで こうして実際に聴ける喜び・・♪ ふ~~~~む(ひたすら聴く) 1964年12月3日 日比谷公会堂にて 「日本告別演奏会」のライブ録音。 いくつかの山田耕作作品が演奏される。 彼を日本に呼び寄せた人。 そして、もちろん当時の日本最高峰の作曲家のひとり だけれど、こういった「ピアノ曲」は なかなか一般には知られていない。 もちろん楽譜も手に入りずらい。 さて・・・。 その山田耕作作曲のあの歌・・・。 ♪さんごじゅの・・はながさいたら・・さいたらと・・・ その美しい前奏から歌に入る直前の数小節。 「この部分が良いのよねぇ」と えらそーに弾いて 「ちょっとうたってみてよ」と これまたえらそーに テノール某A氏に言ってみたりした私に。 「そこって、まるっきりY・Mさんの作風っぽくないですか?」 というテノールA氏のご指摘あり。 あら? そうかも・・・。(ふむ) 耳の中で、なにかがかちゃりと音をたてる。 じゃ・・・もしかして・・ こんな風に弾いたらどうなの?と 某Y・M氏の歌曲伴奏の一部分の取りまとめ方を思いついたり。 山田耕作氏のお弟子→留学→某Y・M氏に師事 という邦人作曲家(教授)もおられる。 一方某Y・M氏の曲を熟知し たくさん初演もされているレオシロタ氏。 彼は パデレフスキー・ブゾーニに認められ クーセヴィツキーと共演したひと。 彼や、彼と同時期に日本に滞在を余儀なくされた方々 ローゼンシュトック氏やクロイツァー氏 や・・。 彼らがもし、ユダヤ人でなかったなら あのいくさのときに この東の小国に長くとどまることもなかっただろうし 彼の愛娘が 日本国憲法の中の婦人の権利のために 功績を残してくれることもなかったのだろうし。 ふむ。 などと・・・歴史の切れはしを 三半規管の中で ちくちくと縫い付けてみる作業をしながら なにをしていたか?というと。 大量の(はい・・・たいへんに大量の)蕗をいただきまして 筋をとって、あく抜きして、煮いて瓶詰めにして なぁんてことをしておりました。 いやはや・・・。 なんともキッチュな時間でございました♪ ミッシングピース探しの糸口となるか? という音源も 到着待ちだったりするわけで。 無意識にピアノに向かっていた子供時代 教わっていた先生が語ってくれた「おはなしのなかのひと」の音が ぷつっと切れていた 戦後日本の音楽の歴史を 19世紀ロマン派時代の欧州と結びつけてくれる。 それはとても 美しいラインを描く 夢色のリボンのように。 もっとも(うふふ) 目の前にあるのは 蕗の瓶詰めの大行進だけれどね。 さてと。 たしか昨年の今頃 この花が 「二色ウツギ」という名まえと こちらのブログのコメントで教えていただきました。 また、この花の季節となりました。 季節はめぐる 花は変わらずに美しく さて、自分は? なにか少しでも つかめていたら良いのだけれど・・・ ねぇ? さてね・・どうだろうね・・・。 という こちらは久しぶりにベランダに出たM氏です。 明日はすこしは晴れ間が出るでしょうか? ではでは、本日も唐人の寝言にて失礼をばいたしました~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[音を紡ぐ] カテゴリの最新記事
|