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音の棲む場所より

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2011.12.31
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カテゴリ:日々のつぶやき

 上記は 昭和50年

 国鉄がJRになる、、という年に創られた映像。

 この「汽笛」の音への郷愁は

 未だ、人の心に呼び起こすものがたくさんありますね。

 さてさて 

忘れない 忘れられない 忘れてはいけない

言葉にならない大切なものを抱えたまま

2011年が暮れていきます。

時間・・というひとがつくった「モノサシ」

その目盛りのもつち密さは

ち密であればあるほど

どうしても測りきれないことがある

と、気付かせてくれるようです

なので・・

というわけでもないですけれど(苦笑)

冬の夜話のごとく あえて擬古文にて

「ものがたり」してみませう。

いつか・・・振り返るときのために

ここに預けておきませう。

いつか「めでたし めでたし」とできるように。

そのための記憶。その日への記録。  

・・・・・・・・・・・・・・・ 

とはずがたり 

        ー音夢鈴 詠ー

ころは 

弐千壱拾壱年 

動乱・狂乱の

ニ壱〇世紀末を

やうやう 乗り切りし

と思ひけるころなり

ときは

西洋歴 3月11日

旧き言ひぐさをもちふるなれば

如月七日(きさらぎ なぬか)

もうふたひ数ふれば上弦の月

といふ

中潮の日なりき。

 

刻は午後2時46分

やはらかき光あふるる

おだやかな午後

山は震え

木々のざわめき

つと覚えなきほどの

騒々しさ不気味さ

やがて 

電子掲示物それぞれに

この未曾有の悲劇を伝うる

 

地がとどろき

海が叫び

弐〇〇〇〇有余の

尊ときいのちが

荒れ狂ふわだつみに

散りたまひぬ

営々と積み上げきし 

あまたのなつかしき街も 

夢のごとく崩れ去りぬ

 

くわへて 

ひとの創りし「原子の子」は

その稚拙さ

幼ひ無謀さを

ひのもとに

さらすこととなりき。

 

この無知蒙昧なる幼な子は

たしかに 

我ら 

非力かつ無知なる「ひと」が

創りしものなり

もの知らぬことの 罪

力足らぬことをかくす 業

それらを隠しおおせると

浮かれ過ごしてきた

我らに

今もなほ その醜さを

縷々と見せつけ

うごめき続けている

 

あの原子の子の醜態こそ

我らの

今生の姿かもしれぬ

 

蒼く澄み渡る空も

清く吹きぬく風も

もはや

かつての姿にあらず

 

大地を切り裂き

山を崩し

営みのすべてを

ゆるがして

波は

ひととき 去って行った。

 

ひととき

 

平安の御代の悲劇より

こぞの嘆きまで

このたびの「ひととき」は

千年を数ふるとか

 

千年もの永き月日といふ

学ぶ時間を戴きながら

ひとたちの力

なかなかに足りず  

ひとたちの心 

なかなかに育たず

 

つぎのひとときが

いかほどの長さなのか

それすら 

物知らぬ我らには

正しく伝へ語ること かなわず 

 

ただ

おろかにして ちひさきひとである

我らは 

それでも我らの手に残されし 

ちひさきよろこびをも

ここに語り残さん 

 

ただひとつを 

語り残さん

 

ひとを救ふもの 

人に残されたもの

それは

まこと 

人のこころ のみ

まこと

人のぬくみ のみ

 

とるにたらぬ我が身なれど

ありがたきことに

語り残せるひとときを

いただけたといふ

ただそのことのみを頼みとし 

ここに書き遺すものなり 

               ほんとうの空再びの  願ひ乗

                     霊峰越へて  雲は行くなり






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Last updated  2011.12.31 14:43:39
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