天使が舞い降りる場所
そこは、武蔵野の面影が色濃い場所そして、天使が舞い降りた場所。 あまりのお天気の良さに乱反射したのか なんだか現実離れしたお写真が一枚。 こちらは、その場所を流れる小川。 なんと・・・敷地内にある湧水が流れ出た川。 その小川のほとりにたつのは ひなびた・・・という言葉を使ってよいのだろうか? いやいや、そんな「否定」のニュアンスでなく。 「わたしたちができるだけのことを、しただけなのですよ。」 と、そっと差し出されたおもてなしのような そんな印象で 、やわらかに立っている鐘つき堂。 そして さんさんと降り注ぐ、陽の光が その存在の「本当に美しさ」を教えているかのように そしてたくさんの大きな樹々に守られるように「三一礼拝堂」が 待っていてくれました。そして、この素朴な木の扉の向こう ステンドグラスの光の中に その子は、まるで花嫁さんのように 白い布をかぶって、佇んでおりました。その子とは?こちらです。 天使のピアノ。 デーリング@ヨコハマ 製作。日本最古(鹿鳴館時代)の「ぴあの嬢」。 かねてより、お名前だけは。 そして、その音色もうっすらとは・・。でもでも、まさか自分がその子を奏でることができるとは! まるで夢のようなひととき。 しかも、その夢の時間は、ひとりぼっちの時間じゃなくて。(それも、なんというしあわせ!) 実は、こちらに伺うことができたのは 愛する(うっふっふ)同期である、うりこひめのおかげ。 同系列の教会のオルガニストであるうりこひめ。 なので、この日は本当に 「さあ、どうぞ」と学園の方に鍵を開けていただいたら 二人で、弾きたいだけ、弾くことができました。もちろん、この子と旧知の仲である うりこひめが同席しているのですから 失礼な態度(ふさわしくない演奏)など、するはずもなく。こちらの画像の撮影、そしてこのブログを書くこと すべてを「どうぞどうぞ」とご快諾くださった滝乃川学園の皆様。 ありがとうございました。滝乃川学園本部では、このようなご本&CDも購入することができ。 鹿鳴館の花とうたわれた、このピアノの持ち主 そして、この学園の創始者のひとりである 石井筆子女史に思いをはせ よくぞ、苦難の人生の中で、このピアノを手元に置き続けてくださったと。 そして、市民の皆様が、よくぞこのピアノを復活させてくださったと(さすが国立市!) 先人への感謝でいっぱいでした。このピアノ。 システムとしては、クラヴィコードとピアノの間に位置するもののひとつ。 ダンパー(音を切る装置)の場所・打弦システムなどが違うので ペダルがほとんどいらないほど、上品な残響を残します。かつて、ケルンの楽器博物館で弾かせていただいた ピアノフォルテなどに最も近い音。 この子が奏でる音楽というものは、 ただただ、だれかの魂の安らぎのためだけのものそういう音楽なのではないかな?と そんな思いを抱かせる、素晴らしいピアノちゃんでした。だから、この場所こそが、このピアノにはふさわしいのでしょう。うりこひめによると(復活当初から、この子をしっているそうで) 「ずいぶん、元気で丈夫になりましたねぇ」 だそうでございます。それもこれも、 この学園の方はじめ,このピアノにかかわるすべての方が この子を大事に大事にしてきたからでしょう。 この子は、大きな音など、出せません。 たたきつけるタッチ・乱暴な言葉使いで書かれた音楽 そういったすべてに対して、きっと 「ごめんなさい。そのようには、歌えないのです」 と、黙り込んでしまうことでしょう。高度成長期・バブルという 「大きく・強く・速く・大量に・お金になる」 そういったことだけが「役に立つ」と言われていた時代に この子がこうして生き残れたことこそ、 ひとつの奇跡なのかもしれません。それは、人の心がおこした奇跡。 そのあたりのお話は、上記のご本に詳しいです。ご購入希望の方、滝乃川学園本部(042-577-0035)まで お電話でお問い合わせくださって結構です。ということでした。 (もちろん!音夢鈴にメールくださってもOKですよ!)このような貴重な体験をさせてくれた、うりこひめ~~♪ 本当にありがとうね。 また、すぐにもお会いできるはずなので(うっふっふ) 例の物件(←楽譜です)については、その時にでも~~♪ ざ~りざ~りざ~り♪ な~めな~めな~め♪ うっすらピンクの舌が見えますか? 陽だまりでくつろぐウチのグレーの天使です(親バカ警報発令中)今日は、子守唄でも弾きましょう。ではみなさま、 お休みをするには少々早いですけれど(苦笑)♪Guten abent ♪ Gut nacht