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テーマ:中国&台湾(3304)
カテゴリ:自己啓発
”中国は、毛時代のユートピアの狂想と階級闘争を綱領とする国造りに別れを告げ、 経済建設を促進し、固化の近代化を実現するという 後戻りのない道へと歩み始めた。 現代中国のこの歴史的転換は、周恩来の死を契機として、 幕が開かれたのである。” 『周恩来秘録』の結語である。 今でこそ 巨額の貿易黒字を有し、 外貨準備高は1兆ドルを越え 世界の工場とまで謳われるようになっているが、 トウ小平以来の対外経済開放政策が持続された結果であるのは 言うまでも無い。 本書を読むまで、私は 周恩来と毛沢東はコンビを組んで 業務分担しながら仲良く 国家運営をしていたのかと思ったら 毛の陰湿で執拗に絡む攻撃を 周が死ぬまで老獪に回避し続けていたのだ ということを知った。 周の死を哀悼する人々が 天安門に集まった 第一次天安門事件は 文革に反対する民意の現われ であったこと。 毛沢東がこの事件を以って 文革の失敗を思い知らされたこと 分かりにくい中国現代史の真相の一端を 垣間見れる良書です。 周恩来秘録(上) 1,949 円楽天ブックス 周恩来秘録(下) 1,949 円楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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