|
カテゴリ:カテゴリ未分類
(バックデートで書いてます)
並外れた体格にまず驚きました。聞けば東京オリンピックの最終選考まで残ったと言うではありませんか。やはり、鍛え方が違う。と感心しました。 政治家志望で中曽根元首相の秘書をされていた経歴をお持ちだったので、「何でそんな人が香港で柔道の道場主をしているのだろう?」と不思議に思いながら席に就いていたのですが、50年前の香港は輝いていたのだそうです。白人が多くてタクシーはベンツ、自由な感じがしたのだそうです。丘永漢も自著で台湾から香港に初めて来た時の感想を「船底の3等船室から1等船室に出てきたような」と表現されているので、誇張なく香港は豊かな港町だったのだと思います。今も新しく建ったショッピングモールは綺麗ですけど尖沙咀を歩くと上からクーラーの水滴がぽたりと落ちてくるんですから、昔のほうが存在感が大きかったかもしれないです。 講演は氏が自ら体験された人生をお話いただいたので聞いているだけで迫力があった。 一番私が印象に残ったのは 一旦香港から引き上げて日本に帰ったときの話、 アスリートの会でスキーの三浦雄一郎さんと引き合わせてくれたときに 三浦さんから「前途洋々だね。」と声をかけてくれたと言うのです。 その時の岩見さんは香港から引き上げたばかりで職もなく、蓄えもない 奥さんと2歳の子供を連れて帰ってきたばかり。 自分が夢を追いかけていた間に友人たちは社会でそこそこの働き手になっていた、 そういう時に どういう訳か三浦さんは岩見さんの顔をじっとみつめて 「前途洋々だね。」と言ったのだそうだ。 このときは理解できなかったそうですが、 後になって、困難に直面したときにこの言葉を思い出し活路を切り開かれたそうです。 大変なときほど楽天的な考えを持たねばならんのかなあ、そう言うエピソードを披露していただきました。そういえば失脚しては復活を繰り返していた中国の政治家トウ小平も”楽観”と言う言葉が好きだった。 前途洋洋 いい言葉です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月27日 22時24分39秒
コメント(0) | コメントを書く |
|