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テーマ:今日の出来事(292958)
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今日はいつもブログでお世話になっている方々との交流会がありました。
私は補助者の方をつれての参加でした。 彼にとっても実務家の方と交流できる場というのは貴重な体験ができることでしょう。多くは言いません。士業というのはすごく難しい仕事です。いわゆる“食える”ようになるのはほんの一握りです。うちはおかげさまで何とか仕事をさせていただいておりますが、そういうふうになるためには色々苦労もありました。だから彼がもし資格で開業したいというのであれば私は出し惜しみせずに自分が今持っているノウハウを教えます。でも、こちらから積極的に資格取りなさいとか、開業しなさいとかは言えませんね。やはり“安定”を求めるのであれば就職するのがいいに決まっていますから。一攫千金を求めたり何か夢をかなえたり、会社員ではできない“何か”を求めているのであれば開業という道も選択肢のひとつとして悪くないと思いますが。 そうこう書いていて思ったのですが、行政書士業界の問題点のひとつに後継者が育ちにくい環境だということがあげられると思います。 弁護士とか、税理士とかほかの業界みたいに資格取得後はとりあえず事務所に就職して修行して開業というコースにはなっていない。多くの方が試験合格後、実務を知らないままにいきなり開業している現実。これはいってみれば泳ぎ方を知らないのにいきなり太平洋の真ん中に放り出されるようなものですごく怖いことです。だから稼げるようになるためには何年もかかる。場合によってはノウハウを見つけ出す前にやめていく人たちもいらっしゃいます・・・。 それがいいんだ、といったらそれまでです。わかる人だけが残ればいいんだ、それも一理あるでしょう。 でも、行政書士もいわゆる代書屋稼業だけで食っていける時代は終焉を向かえ、個人のコンサルティング能力が問われる時代です。 書類を書くだけなら本屋さんで本を買ってくればいい。もっと言えば立ち読みするだけでもいいかもしれない。 情報化の時代にあって士業を取り囲む環境も大きく変わりつつあります。既製品の本や書式集、インターネットでダウンロードできるさまざまな文例集にはない経験とか実務感覚とか勘とか、そういったものを盛り込んで書類を作成し、お客様との打ち合わせその他のコミュニケーションの中でお客様のご要望にベストなものを作っていくことが求められているのだと思います。 そこでです。 そこで、われわれ行政書士が生き残る道はただひとつ。 後継者の育成だと思うのです。 今までのように相談業務については、その手法が門外不出でその人しかわからない。仕事をどうやったら取れるのかもわからない、ではダメです。 他士業との競争に勝つためにも一致団結して後継者育成は必要なのでは? といったことを考えながらの飲み会でした。 今日も盛り上がりました。 幹事様いつもありがとうございます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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