20代からの起業
書店で『55歳からの起業』という本を見ました。私は27歳で行政書士として開業しました。そこで、20代からの起業について考えてみたいと思います。まず、50代と20代はどこが違うのか。1.50代は経験豊富で20代は経験が浅い。(50代は業務知識が豊富)2.50代は人脈豊富で20代は人脈がない。あるいはあっても50代ほどではない。3.50代は社会的な信用が相対的に高く、20代は相対的に低い。(「絶対的」ではないことに注意)4.50代は経済的にも相対的に豊か。(これも「絶対的」ではない)といったところでしょうか。もっとあるかもしれません。皆さんも自分なりにお考えください。特に行政書士などの士業については次のようなことがよく言われます。1.計画的な営業が必要2.資金がある程度必要3.コネが必要本当にそうでしょうか?私は今思えば、無計画に、金もコネもないまま開業したような気がします。ただ無計画といってもやみくもに開業するのも考え物です。開業し、仕事をすすめながら、徐々に計画を策定し、よりよいものに修正していくというのがいいと思います。また完璧主義というのもよくないと思います。計画は“常に変化するものなんだ”ということを念頭におきながら考えていくのがよいのではないか、と思います。資格取立て、開業したてのころに考えたことなんか、所詮本や予備校の受け売りにすぎませんからね。資金も数ある起業のなかでも、士業は特に少なくて済む起業形態だと思います。そのほか、会社を起業しようという方についても、会社法の施行にともなって資本金の規制がなくなったことにより非常に起業しやすくなったと思います。コネも最初からある必要はありません。各種交流会などで知り合いを作ったり、HPやDM経由で全く会ったこともなかった方などから問い合わせや依頼がくるようになればいいのです。私はさらに言えば、大学卒業後の進路のひとつとして“起業”というのがあってもいいと考えています。