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こんにちは、現場がとんだので今日は休みにさせていただきました。
さて、世間では『農薬入りギョーザ』(農薬よりも『毒』という方がよりインパクトがあるので、『毒入りギョーザ』というタイトルで書かれている記事も多いですね。自分もそれに習ってタイトルはあえて『毒入り』となっています。他に『この日記には毒が入っています』という言葉遊びという理由もあるのです)が波紋を広げていますね。 産経新聞によると、被害報告が400人を超えたとか。 でも・・・ これは『本当に毒入りギョーザによる被害』なんでしょうかね? かつてこんな事件がありました。 『空気銃でガラスを撃つイタズラが全米に広がる。』 ある日、自動車の持ち主がふとフロントガラスを見ると、そこに小さな『クラック(ひび割れ)』を見つけた。それが何者かによるイタズラだと思った持ち主は、警察に被害の届け出を出し、噂が広がるとそんな被害を受けた者が続々と名乗り出てきた。 そしてそれはTVでも話題になり、検証から「どうやら空気銃によって出来た傷と同じようだ。」という話になった。 しかしそれは間違いだった。 傷は日常の運転中『前の車が跳ね上げた小石がぶつかって出来たもの』だったのだ。 前からあったはずのものなのに、その傷が話題になった瞬間に因果関係を無視して繋げられ、『ガラスの傷=空気銃を持った犯人によるイタズラ』という公式が出来上がってしまったのである。 さて、貴方はこの事件を『早とちり』だと笑えるでしょうか? 『さすがはアメリカ。日本では無いよな。』と言えるでしょうか? そんな事、自分はとても言えません。 何故なら、3年ほど前に同じような事件が日本でもあったからです。 ある日、自転車で登校中の学生が足をザックリと切る事件がありました。 原因は『ガードレールに挟み込まれたするどい金属の板』。 太いボルトで固定されたガードレールに、こんな金属片が自然に挟まるはずも無く、何者かがわざわざボルトを緩めて取り付けた犯行だとされた。 それがワイドショーでもセンセーショナルに報道され、その結果全国から同じように金属片の挟まったガードレールが発見される事となった。 「何者かによる犯行。」 それが騒がれ始めた時、一部の報道番組で、『自動車がガードレールに接触した為に隙間が生じ、その際挟まったボディの一部が剥がれて挟まったもの』という検証がされると、急に下火となりました。 もしかしたら、本当に犯人はいるかもしれない。 でも、その犯人が全ての事件をおこしているとは限らない。 さて、ここで冒頭の問題に戻りましょう。 この『自称毒入りギョーザの被害者』は何を以って『そのギョーザが原因』だとしているのでしょうか? ただ単に『最近毒入りギョーザが報道されている=この前ギョーザを食べて食中毒になったのはこの毒入りだったからだ』究極的には『自分が食中毒になったのは毒のせいだ』と、何の因果関係も無いままに騒いでいる者は一体どれだけいるのでしょうか? 今年は食中毒に似た症状の風邪や、ノロウィルス等も流行っているようです。 食中毒だというだけで、それが毒によるものかどうかはどうやって調べているのでしょうね? もちろん中には本当に毒入りに当たってしまった人もいるでしょうし、それが故意なのか偶然であるかに関わらず、その毒に当たらないようにする為にはもちろん食べないようにする=廃棄処理もやむ終えないでしょう。 でも、食品自給率の低いわが国に於いて、中国産の食品を排除するという行為は物価上昇のみならず、国際関係としても大変大きな問題であると言えます。 もちろん原因が特定出来れば良いのですが、この問題、今後の日本をどう変えていくのか、また北京オリンピックへ波及しないのか、とても気がかりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 1, 2008 05:15:56 PM
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