ああ、5時間もエロビデオを観ているとアタマがおかしくなってくるぞ。ネットカフェで早送りしながらクリエでメモしていく。私の行くネットカフェはDVDとPCを同時に行うことができない。なので、まとめてビデオを観る。5~6本観ただろうか。おそらくアダルト業界にあってこれだけ熱心に見てレビューを書くライターはいないのではないか、と思う。初心者なので。ポイントを押さえる勘がまだついてこないのだな。いや、ある程度はわかってきた。わかってきたが心配性なところがあって。
この仕事はエロ本の編集をある程度やっておいたほうがよい。でないとエロ本特有の専門用語がわからず、表現に困る。チンコじゃなくてチ○ポ。女子高生でなくて女子校生。下乳とかアクメとかクスコとか電マとか。文章についてはおそらく300くらいの構文を覚えればあとは組み合わせでできてしまう。基本的にやっていることはみなセックスなのだから。
何本も観て、個人的に面白いと思ったのは1本だけだった。主婦のM調教モノ。ハードSMの世界は私にはさっぱりわからないが(これは虐待の変形なんだろうと思う)、M性のあるシロウトの奥さんの奥底にあるエロを開放させるドキュメンタリーな作品は私の趣味に合っていた。たとえば、ある会社の協力を得て事務所で奥さんにオナニーさせるシーンがあった。まず、全裸にして営業マンに挨拶回りさせて「私の裸を見てください。」と。その後、机に寄りかかってオナニー。イキマスイキマス、マジイキです。あえぎ声のバックには「えーとですね、29万8650えんになります」とか「ええ。ハイッ!ハイッ!承知しました。」と電話をする営業マンの声がする。女性事務員の声もする。みんな忙しく働いているのだ。これはなかなかにシュールであった。
私がせわしなくエロビデオを観ている近くで、カップルが2人用のソファ席にいる。二人ともそれぞれに漫画を読んでいるのだ。何やってるんだ、あいつら。週末の夜に。それはおれのほうか。
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