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またも小学校の作文ネタだ。5年生の夏に東京から千葉へ転校したおぎーの君。東京時代には優等生で気のいいヤツだったようだが、それから約1年半経って、千葉の小学校の卒業文集をみると様子が異なる。もうひとつの私いうか現在の私のルーツが見えてくるのだ。
5年生と6年生で、全体の文章力がアップしていることに驚いた。学校が違うということもあるが。たとえば、私と仲のよかったコバヤシ君の書き出しはこうだ。 『光陰矢のごとしというが、時間の経過はまことに早い。』 後に、現役で東大に進学し、現在は○○省のエリート官僚となったS君はこうだ。 『ぼくは、今、非常に多忙である。トーテムポール作成委員の役員としての活動、安全委員会委員長としての総仕上げなどだ。今日のところはこれくらいだが、きのうまではこれに、工作と「卒業生を送る会」答文原案の作成に追われ、冷や汗を流し十二時まで作業を続ける毎夜が続いた。』 他の一緒に遊んだ友達の作文を読んでも、なかなかに大人の文を書いている。さて、私の作文だがまず、分量が少なく、余白を下手な絵でごまかしていた。フリースペースが苦手なのだろうか。5年生の時の作文のほうがずっと面白いのだ。退行しているように思えるのだ 「中学生になれば」おぎーの 『中学校は小学校と違い。高校へ行くための受験勉強をしなければならない。受かるためには、あるていど勉強をしなければならない。勉強するにも体がじょうぶでなければならない。 ぼくはぜんそく持ちだ。それにカゼも引きやすいタイプで、一学期間ニ~三日学校を休む。これが中学校だったら。中学校では中間テストや期末テストなどがある。この日に休んだら大変だ。 体をきたえなければならない。カゼを引かないためには、外から帰ったらうがいをすればいい。毎日規則正しい生活をしなければならないと思う。(全文)』 卒業文集で書くないようかよ!記憶では文集はもうひとつあって、製本された立派なものはそれなりの小学生活のエピソードを書いた記憶がある。この文集はガリ板っぽいもので、このクラスだけの企画であった。それで、やる気がなかったのか。 一読して内容が暗い。将来に対する不安でいっぱいだもんな。ただ、旧友でも中学校生活への不安を記す者はほかにもいて、ようするにこれから大人になっていくことの煩わしさを感じる年頃でもあるようだ。思春期でもあるし。 しかしながら、恐ろしいことに、あの頃の不安と現在はかなり合致するのだ。健康についての不安を30年後に、未だに抱えている。また、当時二十四時まで卒業式の準備に追われていたS君は、おそらく現在も霞ヶ関で、深夜まで、書類の作成に追われているのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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