就職活動中である。うつ病患者が再就職しようとする際に、前職を辞めた理由やら、いつ頃から体調が悪いのかといったことをいろいろと訊かれる。正直に答えるのがよいか、どのくらいテキトーに答えればよいのか、と難しいのである。先日、面接した会社では、近接距離で総務のオッサンにずいぶんと突っ込まれて、緊張がピークに達した。机をはさんで2×2の配置の椅子において、面接官のオサーンは私の横に座っているのだ。狭い空間だった。前2人は、私が勤めるかもしれぬ事務所の人で、じっとこちらを見ている。一回目の面接で(というか一回だけなのだが)これはないなあ。圧迫されたなあ。
私の雇用形態について、3ヶ月間はアルバイトでという条件を出されて、それを私は承諾した。オサーンの提案はもっともなことで、私の容態について考慮すると、それが正しいのはよくわかった。バイトといっても、月にすると社員と同様の金額になる。ボーナスやら社会保険の加入がないという点が違う。会社と私の双方で、様子を見合うという提案は納得だ。だが、面接当時は相手のペースにはまってしまったという感想を持った。
ここだけの話、「大丈夫です!」と言いながら半日の活動が精一杯なのである。睡魔がドーンと襲ってくるし、すぐに疲れるし。できることなら、「今日は2時で失礼します。」と好き勝手フレックスタイムをしたいのだ。で、そういう状態であっても、会社には減点をしないでもらいたいのだ。なぜならおぎーのさんは素晴らしい逸材で、このままリハビリしてよくなれば、お買い得だからだ。(と、自分でいう)
正面にいた2人は、“われわれの方が上なのよー”ってことが言いたかったようだった。「私はペイペイとして…」なんてことをおちゃらけていう必要があった。
会社としては、私が使い物にならなければポイ!したいし、職務経歴書どおりの人間だったら、しばらく経ってから本社で、営業企画的な仕事をさせたいと考えている。私の希望も、しばらく、現場で働いて、その後に本社で教育プログラムを作ることにある。とにかく会社も私も気になるのは私の病気なのである。病気さん、そろそろお引取りをお願いします。この会社は、前職の仕事のからみでのつてを自分で引っ張って、求人募集だのなんの抜きにアクションを起こした。(だから病気の情報は、採用関係者に流れている)ある人に引っ張ってくれるように、頼み込んだ。そういうこともあって、その人の顔を潰したくないのだ。
採用されるかどうかは月曜日頃はっきりする。結局、不採用ということもあるが、この結果だとかなりへこむと思う。病気を晒したゆえだからだ。もしも落ちたら、次はもう一度社会福祉法人に目を向けなおそうと思っている。
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