アモキサンをやめてトレドミンにして、我が心はササクレなくなっているように思う。午前中の状態の悪さは相変わらずであるが、ベッドで音楽をかけて寝てしまうと、どうにか落ちつく。自殺衝動の心も薬の妙な聞き具合が影響していた様子だ。我が心は投薬ひとつでどうにでもなるのだな。
2ちゃんねるの『ニュース速報+』においても、ときどき鬱関係のスレが立つ。決まって「うつ病なんて、甘ったれてるんだ。」とか「死ぬ気で頑張れよwwwwww」といううつ病叩きが現れ、それを諌めるレスが出るものだ。ある時、これは抑制の効いたコメントで「会社でうつ病の人がいて、その人は責任感がなくて、仕事が残っているのに放棄したり、さっさと帰ったりして困る。あの人は本当のうつ病じゃなくて、甘えたことをいって医師に診断書を書いてもらってるのではないかと思う」なんていうのがあって興味深かった。うつ病もどきかどうかを素人が見破るのは難しい。
うつ病の人に励ます行為については「骨折した人にマッサージをして癒されるか」とかいう書き込みがあって、うまい表現だと思った。
他人の苦しみをリアルに感じ取ることは不可能。私だって、これほど苦しい病気だとは思っていなかった。情緒障害をすべてうつ病で片付けるのも危険である。内科的疾患が元にあることもあるし、躁鬱病とうつ病を一緒にするのも危険だ。他にも境界例の人格障害など、社会にはじつは病気である人がけっこういらっしゃるもので、とにかく個別に受診して治療するほかない。
うつ病で酷い目にあっている私であるが、それでもこの病気でまだよかったという思いもある。人格障害、統合失調症、躁鬱、に比べたらましだと。特に境界例の人格障害でありながら社会的にはうまく入り込んでいて、本人はエネルギッシュで周囲が振り回せられるという状況は最悪だと思い、自分がそちらの側でなくてよかったと思う。
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