片道クルマで75分の通勤時間のなか、車内をどう過ごすかがテーマとなっている。どう過ごすって運転するわけだが、耳だけは別のことができるので、ようは「何を聴くか。」という問題である。夕方の私は決まって、J-waveのグルーブラインを聴いていた。ピストン西沢とヒデシマフミカである。まああれを毎日聴いてもいいのだが、忙しい私の時間の中でただ消費する時間は惜しい気もする。
積極的に、好きな音楽を聴いて「癒す」「和む」という方向へ行くのも正しい過ごし方だ。カーオーディオがニューになって、音質がよくなり、ロックの楽しみが増した。暁の道路を走らせながら聴くクランベリーズは格別である。シガーロスもいい。夕闇の中に聴く、ノイズミュージックもオツなものだ。いわゆるポストロックは、聴き手と聴く環境を選ぶと思うが、クルマ内のひとり運転には向いている。ピンクフロイドやクラフトワークあたりもいいな、古い音では。そんなわけで、働き出した私はすっかりアマゾンからTSUTAYAへと変わった。それからipodシャッフルの音では物足りなくて、CDに焼いたmp3を聴いている。シャッフルのおまかせよりも積極的な傾聴である。
ロック三昧の通勤もいいが、それだけというのも、時間がもったいない気がして、ついにリスニング英語CDに手を出した。「聞き流しで、リスニング力がつく」という類の通信販売モノだ。同じダイアログを嫌になるほど聴いて、わからないところはやっぱりわからない。『英語の洪水がいつのまにか、言葉としてわかりだしてきて…』という夢のような体験談にのっかってしまい、今の気持ちとしては信じたい。英語ビジネスにおいてはリスニングモノが流行らしく、さまざまなCDが通信販売されていることを知った。ただ聴いているだけで、ホントにいいのかいな、という疑問と不安要素を埋めるべく、『多聴多読マガジン』とか『英語徹底耳練』なんている書物(CD付)にも手を出した。この件については追ってレポートするつもりだ。とにかく英語を聴きたい、話したい。フィリピーナにできて、私にできない事実が悔しいのだ。