相変わらず、うつの具合が悪い。先週は前半、点滴の効果でエロビデオを鑑賞できるほどになったが、現在ではおそらくパッケージを見ただけでグッタリしてしまうだろう。読者諸君は、私がなぜエロビデオを観に個室ビデオ屋まで足を運ぶのか、その本当の理由をご存知か。これでもうつ病という見えない魔人を相手に戦っているのである。
うつはインポになる。ビデオを観たから元気になることはないにも関わらず、すがるようにファックシーンを観続けることの悲しさよ。今行く2時間千円の店は、サービスでジョークグッズがついてくる。円筒形で中がスポンジになっていて、中心部の穴にオティンティンを入れる仕組みである。コンドームも使う。2発目対応のためのローションの替えボトルもついている。買えば300円程度のものだが、健康体の男子にとってはこれがバカにはできず、すっかり女の代わりとしてすましている輩も多いと思う。退出するときに、私は籠に入った未使用のそれ一式(おしぼりもあり)をDVDやワイヤレスのヘッドホンといっしょに提出する。なんか気取ったお客のようだが、うつが悪い私にとっては猫に小判だ。
だからというワケでもないが、私のAV鑑賞は、(序盤早送り→からみで通常→いくつかのパターンを経てクライマックスで、円筒形スポンジで昇天!)ではなくて、いそがしいサラリーマンが飛ばしていく導入部をじっくり鑑賞するのである。(おしゃべりじっくり→ズッコンバッコンは早送り→つぎの展開で再度じっくり観る)というまったく逆の鑑賞法なのだ。ファックシーンは結局同じだもんね。私の少ない経験では熟女モノのほうが、女優が経験豊かで、楽しんでいることが多いように思う。
私のエロビデオ人生もそろそろ終わりかなと思っている。
ほかの諸君は時間を気にしながら、せっせと自家発電しているであろうブースの一角で『松本一志のすべらない話』や『やりすぎコージー』を観て、つい声に出して笑ってしまっているのだ。クィーンのライブでも観ようかな、なんて思うこともあり、AVの関係者が知ったら叱られそうである。ただ、私が力説したいのは全盛期のソフトオンデマンドの作品意外は企画にぜんぜん力を入れてないということだ、どいつもこいつも、適当に女を見つけて、やれ近親相姦モノとかレイプとか手コキとかレズとか、せいぜい20種類くらいのパターンにカテゴライズされてしまうのだ。SODの『全裸水泳』を見習ってほしいものだ。
あれは企画よし、また環境映像としても涼しげであった。前回見た『AVぶらり途中下車の旅』にしても、本当に、男と女がぶらり旅をしたらちょっとしたハプニングも起こったりして、心と心が通いだすかもしれない。数年前に『未来日記』という番組があったが『AV未来日記』でも作ってみんしゃい!作品の終わりに男優と女優がお互いに去りがたい気持ちになりがら別れていくという余韻のある物語、作ってくださいよ。
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