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テーマ:心の病(7246)
カテゴリ:精神病院より
本日、初めて入院中の精神病院よりバスに乗り、最寄の駅まで行った。駅前のネットカフェで、この文章を書いている。私はいつ外出しても(10時~16時までなら)外泊してもよい身分なので、お気楽なのだが、田舎でバスの本数が少ないため、どうしても出不精になる。今日は同室のWさんと一緒に外出した。
Wさんは2日まえに閉鎖病棟から移ってきた55歳くらいの人で何度か入退院をしたそうだが(統合失調症で)、3ヶ月前までは社会にいた人だ。読書家で、その上勉強家で(中国語を勉強する)インテリのようだ。不動産関係の仕事をしており、前回の退院後の再就職は、上海の不動産会社へ現地採用で就職したとのこと。ネットで見つけたそうだ。(もちろん中国語のサイト)お客は、上海に駐在する商社マンなどの企業戦士だ。月収は日本円にして12万円ほどであったそうだが、物価が安いため、まあまあ余裕のある生活ができていたという。 Wさんはとても腰が低く、年下の私にもずっと丁寧語を使用するし、大変気を使ってくれるやさしい人だ。私のいる病棟はだいたいが統合失調症だが、腰の低い紳士が多くで驚いた。小さなことを助け合うし(たとえば洗剤の貸し借りとか)娑婆の人間や一般の病棟の人より優しい。まあ、精神病院だからおかしな人ももちろんいるが、開放病棟は、けっこう居心地のよいことを知った。ただ男性で私のようなうつ病の人に出会えないのが残念である。 ネットカフェに来る前にケータイ屋に立ち寄ったが、ウィルコムを扱っている店がなくて、PDAタイプのものに機種変更することができなかった。PHSの電波はよく入るので、病室よりブログをアップすることも可能なのだが。 それでも、日記はけっこう書いている。 退院後にそれらを少しずつアップしてもいいかなと思っている。 看護婦の質もよい。Wさんによれば閉鎖病棟よりもだいぶ優しいようだ。私の目でも、大学病院で主任クラスの実力のある、油の乗り切ったナースを何人も確認した。私はこれまで仕事で、精神病棟においては不愛想で感じの悪いナースをずいぶん見てきただけに、少々考えを改めた次第である。 私の担当医は私と同世代でウマがあう。秋葉原のクリニックの先生のコーディネーションがよかったというわけだ。ロックの趣味が同じで、「サマーソニックにポール・ウェラー、セックスピストルズ、ジーザス&メリーチェーンが来るよ」と教えてくれた。パンク、ニューウェーブ世代の先生であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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