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テーマ:洋楽(3400)
カテゴリ:レビュー
この私が入院している間に、かのチープトリックが『ライブ・at Budokan』の30周年ライブを4月24日に日本武道館で行っていたのか。昨日まで知らなかった。なんか悔しいぞ。1978年の時とセットリストもまったく同じ15曲。2ちゃんねるの「懐メロ洋楽板」にスレが立っていて、ずいぶん盛り上がっていた。それで、私はTYUTAYAで『蒼ざめたハイウェイ(In Color)』 を借りてきて聴いた。で、じつは当時(中2から高校にかけても)もアルバムをちゃんと聴いていたのは『at Budokan』だけであることに気がついた。で、『蒼ざめた…』を当日返却しながら『Budokan』を借りて、今、聴いていたところ。
いやあ、これは凄いアルバムだった。 最初の企画では日本向けということで米国での発売予定はなかったが、向こうで評判になり、逆輸入され、翌年だかに本国でも発売されてアルバムチャート3位を記録したのだ。(ビルボード)結局、アメリカだけで300万枚をセールスするという、ライブアルバムでは稀有なヒットとなった。振り返れば伝説だな。30年の月日を経て聴いてみれば、当時のファンの黄色い声がずいぶん効果的に使われていることに気づく。あの頃のミーハーはパワーがありました。「ロビ~ン!」とか叫ぶ声が聞こえるんだよね。そのた「キャーッ!」ってビートルズのライブみたいに叫ぶ声がけっこう入っている。ロビンのMCもいい。 「次の曲は、ニューアルバムの1曲目です。」(もちろん英語で) ♪クイクゥ~(これはリックが相槌を打つように弾くギターの音) 観客とバンドが一体になっているのがよくわかるんだな。 78年当時、チープトリックというバンドは日本の媒体では大きく取り上げられて、武道館で2日ライブをするほどの人気ぶりだったが、本国アメリカでは、ぱっとしなかった。なのに、ライブ音源では「キャー!」でしょう。当時のアメリカ人は日本の音源を聴いてチープトリックが凄いバンドであることに気付いたのだ。で、300万枚。だからメンバーにとって日本という国は感謝しきれないほどの国なのだと思う。 このブログを書くにあたって、他のブログのチープトリックのテーマによる文章をいくつか読んだが、「スマッシングパンプキンズは、チープトリックにもろ影響を受けている」という旨の文をみて、まったくの同意であった。チープトリックはオルタナティブロックの草分けといってもいいんだな。リック・ニールセンのあのコードの使い方よ。彼らはただのアイドルバンドじゃなくて、30年経った現在でも色あせぬ高い音楽性をもったバンドだったのだ。「カモンカモン」「ユア・オールトーク」「グッドナイト」「ビッグ・アイズ」あたり90年代以降の曲で十分通用する。今、これに匹敵するバンドってあるかい? 【CD】チープトリック at 武道館:ザ・コンプリート・コンサート/チープ・トリック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月17日 01時09分56秒
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