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あいうえお道場/職業訓練編

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2008年05月24日
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カテゴリ:精神病院より
じつは昨日、職安でS木とばったり会ったんですよ。S木さんは私より9歳下の女性。この日記にときどき出てくる後輩Sの1年先輩にあたり、老人ホームにおいては経営陣に目をかけられて、ケアワーカーの中のトップへと出世しました。彼女よりも先輩のワーカーは何人もいて、中には私とほぼ同じ年の男もいるわけです。(まあ、現場しかできぬ器だからしょうがないんだが。)そんな状況下で、管理職として人の管理をし、それをしながら、夜勤までやるという肉体も精神も気を遣う仕事を彼女はやっていました。彼女が出世したのは私が退職した後だから、なんでもないですが、もしも私が在職していたら、正直、私はいい気持はしなかったでしょう。まあ、くさったでしょうね。人事を握る人に私は買われていなかったわけで、(生意気にみえたのでしょう。)それは仕方ないことですが、とにかく、S木にとって私はいちおう先輩になるわけで、そんな間柄でずっとつきあっておりました。職安にS木の姿をみて、「求人票の申込にでもやってきたのかな」と私は思いましたが、なんと、退職して、現在、求職中だというではありませんか。管理職のポジションに疲れてしまい、もう一度、現場に戻りたいらしいようでした。

S木が丸い顔をニコニコして近づいてきたので、私も気分がよく、「電話するからね!」といって別れました。

で、昨夜のうちにさっそく電話して「ご飯でも食べないか!」とS木を誘いました。行先は、私がお気に入りの千葉そごう10階です。精神病棟に入院中の患者が外泊中に未婚の女性とメシを食うという状況は、ものすごく恵まれたことなんですよね。これは入院した人にしか実感としてわからないのではないでしょうか。S木とおちあって、さてどこの店に入ろうかとうろうろするひと時がまた楽しいのですが、彼女は効率を重んじる精神があり、店の案内板を見て、決めようとしました。『アタシ、●●食べたい!』と強く自己主張するタイプではないので、私が「福助で寿司食べようか。」と提案してみました。S木は寿司という提案にそれほど乗り気でもないことを察した私は、店がお客で埋まっているのをみてすぐに撤回し、案内板に戻りました。で、彼女も一度、ヤエさんと入ったことがあるという、天一で天ぷらを食べることにしました。「せっかくだから、カウンターだよな。」と私はカウンターを所望し、6:15くらいの入店でなんとかギリギリ席が空いておりました。女とカウンターで天ぷらを食べるというシチュエーションは私をたいへん満足させてくれました。別に特別な間柄ではなく、気のおけない友人といった関係ですが、タイミングよく品をおいてくれる職人さんが、二人の間によいクッションとして機能しておりました。
『ひとつは、塩。ひとつはおろし醤油で食べてください。』といった合いの手がS木との話の間にいい調子で入ってくる。このころ合いも、職人の技のうちなんでしょう。

食事は1時間ちょっとで終わりました。(9品でてくるコースだった)。飲み物も入れて二人で9750円。私は1万円分の商品券を持っていたので、それで払いました。親父にたいぶ前にもらった券をたまたま持っていたので、S木に金を払ってもらう気はなかったけれど、友人関係ですから、「気持ちだけでいいよ。」と私は言いました。私の中では千円でいいよという気持ちでしたが、彼女は二千円出しました。これが二人のちょうどよい距離だということです。

私とS木の仕事が決まったら、また、後輩Sやサナダを誘って飯でも食べようかという話になったので、後輩Sよ、心の準備をしておくように。

それはともかく、「天ぷらを食べるこの雰囲気を含めて楽しむことが、相手がフィリピン人じゃ、なかなかできないんだよなあ。やっぱり女は日本人だな。●●ホームにも若い女の子がいっぱいいたのにな。」と私がいうと、S木は、「もっと早く気付いてくださいよ。もう、遅いですよ。」と言いました。そっか、今からジャパニーズガールをみっけることはオレサマにはもう遅いのかしら。でもさあ、オレが東南アジアのオネエチャンに向かっていったのには、訳があるんだよ。深い訳が。







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最終更新日  2008年05月24日 22時43分22秒
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