あたりまえの事だが、まず精神的になんでもない人が職員としてならともかく、患者として滞在することは非常に難しい。私は精神に変調をきたしているので入院しているわけだが、統合失調症の患者が多いなかで、うつ病の自分が滞在するのはやはり大きなストレスだ。どう1日を過ごしたらようのかわからないのだ。前回の入院時はよくウォーキングをして下肢を鍛えたが、この猛暑のおりに片道1.3キロもかけてコンビニまで行く気力はない。どうしても病棟内にいることが大半になり、時間のつぶしようがないのである。焦燥感が消えることはなくて、先ほどナースよりセルシンをもらってのんだ。ついに頓服に手を出してしまったな。
手を出したのは薬だけではなく、私は本日、たばこにも手をだした。患者さんからもらった1本のセブンスターがことのほかうまかった。私はついに病棟にて喫煙する決心をし、ナース室の助手の女の子に願い出た。私は2日に1箱の管理において病棟より支給されることとなった。病棟の管理というのも情けないが病院周辺にたばこを売る店すらないのである。500メートル歩けば販売機があるが、今はタスポの時代だ。たばこのために1キロも歩く意欲はないのだ。それができるくらいなら、私は入院していないはずだ。そんなわけで病院に手数料を払ってたばこをいただくはめに陥った。
それにしてもたばこは悪!という世論にあって、もしも1箱1000円なんてことになれば精神病棟は大変なことになろう。今でも配給分の本数が足りなくなった患者がほかの患者に金銭でいただくという横流し行為も発生するくらいなのだ。
ともかく、私は明日から1日おきに、朝6時半の配給に並ぶことになる。精神病院患者らしくなってきたぞ、オレも。
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