永田寿康元衆議院議員が自殺しました。昨年11月に自殺未遂後に福岡の療養施設(おそらく精神病院)にいて、そこを抜け出して近隣のマンションより飛び降りたらしい。彼の略歴をウィキペディアで確認すると、例の偽メール事件で議員を辞職する前と後では天国と地獄のちがいだということがわかります。(エリートは逆境に弱いらしい)って2ちゃんねるの書き込みをみました。私も何も死ぬことはないんじゃないかと思いますが、うつ状態だったのかもしれません。療養施設の管理について指摘する声もありますが、おそらく予後の調子がよくて閉鎖病棟から開放病棟に変わったのでしょう。もしも私が病棟で彼と会っていたら、おそらく彼のどこが悪いのかぜんぜんわからなかったんじゃないかと。ごく普通にみえたんじゃないかと思います。
うつ病等で自殺する人の心理って、積極的に「死ぬぞ!」という気持ちじゃなくて「死」しか人生の選択肢がなくなったと思ってしまう状態なのだと思います。この私もときどきなりますから。現在、どうにか生きているのは他人のこうした死をいくつか見てきたことがブレーキになっているんじゃないかと。
客観的に考えると、どんな状態であろうが、何も死ぬ必要はないのですよね。経済的に破綻したならば生活保護を受ければよい。世間様が冷たい目で見ようともずっと耐える。何も死ぬことはない。生活保護受給者と仕事でよく面談していましたが、あのときの私はまだ、よく、彼らの心理がわかっていなかった。いや、わからなくていいのですが。生活保護受給者って一回くらい自殺を考えたことがあるんじゃないかって思うんです。それで生きるほうを選んだ。ギリギリのところで生を選択した強さを生保受給者に感じることがありました。そんなこと、彼らは口にだして話はしませんが。
永田さんには生保の生活なんて考えられないだろうし、そもそも実家が財産家なので経済的に心配する必要はなかったと思います。お金じゃなくて、プライドとか世間体が、トリガーとなったのでしょうか。じぶんが偽メール事件を引き起こしてしまった事実をじぶんで許すことができなかったのかな。国会の爆弾男といわれ、数々の野次で国会より処分も受けたことがある彼。その姿をそううつ質ではないかと、察する人もネット上におりました。フロイトは「怒りの矛先が自分に向かったとき、人はうつ病になる。」と述べています。正義感の強さが災いしたようですね。(正義感の強さはこの私も負けておりません。)
彼は2004年に、元客室乗務員と結婚をし、05年に子供をひとり作っています。その奥さんとの関係はどうだったのかなあ、とセレブではない自分は思うわけです。奥さんが絶対的に味方だったら、こんなことにはならなかったんじゃないかって。ほんとに愛し合っていたならねえ。
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