うししらいふ

彼女の名前はN。
すごく喜怒哀楽が激しい。そして自意識過剰。
自分が嫌いな奴じゃない限り、自分が人に嫌われるなんて思っていない。

そんな彼女と仲が良かった。
周りからは不思議がられていた。

彼女と遊ぶのは、それなりに楽しかった。
パッと見は、面倒見のいい姐さんタイプ。
お酒も強いし、物をズバズバ言うのが気持ちいいときもある。
少し過激すぎて、私も同類に見られて、引いてしまうこともあったけど…。

仕事で同じ不満を持っていても、彼女はスグに文句をいい怒るタイプ。
たとえお客様の前でも。
私はプライベートではそれに近いが、仕事では我慢するタイプ。

だから良く彼女に言われた。
「なんでそんなに仕事だけ気が長いん？もっと文句言えば！」

それでも私は私。わが道を行っていた。片思い以外は。

その片思い君から「今度、食事行こう」とお誘いがあった。

でも、その時は実現しなかった。
Nにそのことを話してから、しばらくして片思い君から「Nにメールで告られた」
目の前が真っ暗だった。
Nは、片思いのこと知ってたし、彼女のタイプではなく、いつもダメだししていたから。
そしてこのことは「私と片思い君だけの秘密」
こんな二人だけの秘密なんてうれしくない！！
Nと今までと変わらず接し、片思い君と少し気まずくなった。

Nはそれから、しばらくして別の彼氏を作った。
ノロケをたくさん聞かされた。
でも性格が災いしてかスグに別れた。

いつもそう。
友達も作っては、スグに離れていく。の繰り返し。

私が離れていった原因も、
私とNの共通の知人が仕事をすっ飛ばして行方をくらました時に、もしかして彼女の所にと思って連絡した。
その時、知人は彼女の所にいなかったが私かの連絡を受けて、スグに知人に連絡した様子。
折り返し私に連絡があり私が話した事情と
「まったく違うやん！！」
とイキナリの切り口上。
確かに私は雇用者側からの連絡。これも知人だったため。
Nは当事者の話を直接聞いている。
でも、人の信用度なら知人より雇用者の方が上だってことNも知っているのに、この態度。
Nとの付き合いの長さ、信用度だって私の方があると思っていたのに…。
もし私の情報が間違っていても、この態度はないんじゃないかと思った。

それからNとの連絡を絶った。
その知人も一度戻って来たが再び行方をくらました。

Nとの付き合いは約2年。よくもったものだ。

バイク通勤の彼女が体を壊したが仕事が休めないときは車で送り迎えをした。
知人が自殺騒ぎをおこした時、彼女が止めに行くといい車で連れて行ってほしいと言われたときも運転してあげた。
以前にも彼女は彼女持ちの職場の男に手を出して職場で問題になったとき、彼女と相手の男は「遊びに行っただけで男女の関係はない」と押し通した。
全てを私は知っていたが黙っていた。

こう書いていても書ききれないことがまだまだたくさんある。
もしかすると、これを書いている私も最悪な女かもしれない。