うししらいふ

実は夏の前から見かけなくなっていて…
もうどこかで亡くなってしまったのではと思っていたお兄ちゃん猫。

牛舎に帰ってきているようです。

このお兄ちゃん猫は、お姉ちゃん猫と一緒のときに生まれた猫。
このころは牛飼いさんは動物にいちいち名前をつけていなかったので下の子猫が生まれるまではチビ、生まれてからはお兄ちゃん、お姉ちゃんをつけています。

このお兄ちゃん、お姉ちゃんは私が牛舎に出入りする前に生まれた猫。
どうしてだか牛舎の人に懐くことがありません。
人の顔をみたら逃げます。
餌のときでも餌の近くに人がいたら寄ってきません。

でも牛飼いさんは♂猫は大きくなれば外に出て行って牛舎の近くで住むので下手に人に懐くよりはとほっていたそうです。

でもお兄ちゃん猫は少し心配なことがありました。
1本足がないのです。

今年の春、牛舎の天井に渡してある木がらすべったのか足を紐にからませて宙吊りになっているのを牛飼いさんが見つけました。
スグにはずしてやり薬を塗って包帯をまきました。
しばらくは動けないだろうと餌置き場の近くにお兄ちゃんを置いてあげました。
なのに数日後にいなくなり全然姿を現しません。
そして何週間か経ったころ1本足をなくした状態で牛舎に戻ってきました。
牛飼いさんは足が腐ってとれたんだろうと言っていました。

しばらくはタマ一家と一緒に行動していましたが、また何処かにいなくなりました。
1ヶ月経っても戻ってきません。
今度こそあの足なので生きているのは難しいかもと思うようになったころ、戻ってきました。
相変わらずの性格のようですが姿をチラホラみることができます。
また、そのうち何処かに行ってしまうかもしれませんが…
まぁ、猫が帰ってくるっていうのも居心地がいいってことなんでしょう。