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テーマ:ニュース(100261)
カテゴリ:普通の日記
元建築屋の私は最初にニュースを聞いた時には「へっ?」って感じでした。
ここまで大掛かりで何棟も建てておいて今までよくバレなかったものだな。と。 私が働いていた建築会社は公共工事が主だったからか全ての工程に写真で記録をとり報告していたので民間の建物とは様子が違うのかもしれませんが… よっぽど、検査体制が杜撰だったんですね。 役所も自分の金が関係していないからか形式的なことだけど終わらせていたのかも… 今までも住宅では手抜き工事などで騒ぎになりマンションなどでも騒がれましたが基本となる躯体工事までもこんなに… もちろん基礎工事も偽装しているんでしょうね。 テレビでは鉄筋の数などを話題にしていましたが… まだこれは図面などに現れること。 コンクリート強度などいくらでもごまかせるものはどうなんでしょう? 壁をくりぬいての検査もしているのが報じられていましたが… シャブコンをしているのは間違いないのでは?と思います。 (シャブコン=規定の強度のコンクリートに水を入れて薄めること) 今でこそシックハウス対策でホルムアルデヒドが含まれている物は使えないけど、OKな時代だったら真っ先に使っていたのではないでしょうかね。 ただ、今の耐震基準は過去に何度も災害や何かで常に見直され現時点での耐震基準。 今、私が住んでいる築40年のマンションも今の基準から言えば問題外なれベルでしょう。 そして、そのころは高度成長期、コンクリートに混ぜる川砂利や川砂も足りなくて海から採取したものを使っていた可能性も。 そうすれば鉄筋などの酸化が進みやすく現在ではかなりヤバイ状態になっているかもしれない。 そういった意味では周りにある新旧関係なく危ない建物がたくさんあるということになる。 だから、今回の被害者以外の人も安心してはいけないと思いました。 確かに新築でキャッシュで買える人が少ない時代にローンを組んでやっと手に入れた家。 それが未必の故意ともいえるような建物だったとあっては居た堪れない。 一番の被害者は住人だと思います。 だけど、高い買い物を安くしたいのはわかります。 また、滅多に買うものではないため相場も解りづらいかもしれません。 だからこそ購入する前には金額や間取りだけではなく、他の建築士に相談しなかったのでしょう。 相談料や診断料は決して安くはないと思いますが、全体からみたら安いと思います。 特に金額が安いのは新しい工法でコストダウンできたからと言われたらしいですが、そこで疑問を持ってほしかったです。 建築業でなければ聞いてもチンプンカンプンかもしれないと思うけどちゃんとした工法であれば営業もちゃんと研修を受けて説明できるはず。 これはちゃんとした工法でもそうだけどキチンと説明できてこそ信用して購入するものだと思います。 そしていい加減な工法なら最初からキチンと説明できないはずです。 どこかにほころびが出るんですから。 特に聞いても解らないということは説明するほうも解らないはずと思ってるはずですから少しツッコミいれたらボロが出るのではと思います。 大抵、こういう事件が起こると関わっている人たちの「自分たちさえ儲かれば、良ければ」というモラルにもビックリしますが内部も杜撰なことが多いです。 そして何か起これば責任のなすり付け合い。 開き直り、逆切れ。 テレビを見ているだけで虫唾が走ります。 騙された人にはお気の毒だけど、消費者でもある私たちももっと勉強しないといけないと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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