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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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巨椋修(おぐらおさむ)

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2006年03月10日
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カテゴリ:不登校


先日、不登校の少年が自宅に放火するという事件が起こりました。

両親は重傷の火傷、妹である赤ちゃんは焼死という悲惨な事件です。


少年の父は離婚しており、現在の母は後妻である。

少年は昨年末くらいまで、実母と暮らしていたが、不登校となり、家庭内暴力が激しくなり、実父に引き取られる。

そのとき転校。

転校後も学校を休みがちであり、その日も父親から


「学校へ行け!」


と、布団から引きずり出される。

外出した少年はライターを購入、犯行に及ぶ。


不登校やひきこもりに関わっていると、よく聞くパターンではあります。



ただ、今回ここで、「どうすれば良かったのか?」という愚問と答えははぶく。

新聞のような情報の少ない記事では、その裏にある本当の問題を垣間見ることすらできないからです。



こういう事件があると、必ずといってもいいほど、不登校関係者から聞くセリフというものがあるんですよ。

それは次のようなセリフ。


「一部の不登校児のために、他の不登校児がみんなそうだと思われたくない」


確かに、不登校の子どもは、子ども全体の中でも“ほんの一部”であり、さらに不登校児の中でも、凶悪犯罪を犯すのは、さらにほんの一部でありましょう。


なんといっても、凶悪犯罪を犯す少年自体が極めて少数なのですから。


ただ、少年の凶悪犯罪、重大犯罪を不登校経験者が犯す確立というのは、印象としてずいぶん高いと思うのです。

テレビや新聞で報道される少年凶悪犯罪者の多くは、不登校経験者であるようですし、おそらく不登校経験者の重大犯罪というのは、少なくないと思います。


意地の悪い試算をしてみましょう。


現在、未成年の殺人犯は年間100人前後です。


その100人の殺人犯のうち、30人が不登校経験者である仮定する。


不登校経験者というのは、百人に2~3人くらいである。


学校に行っている子どもは、不登校の子どもに比べて40倍近くいるという計算になる。



だとすると……


不登校の子どもが殺人を犯す確立は、学校に通っている子どもより、相当に多いという計算ができるはずだ……



こういう話しをするとですね。


ほとんどの不登校関係者は、


「なんてことを言うのだ! そんなことを考えてはいけないことなのだ!」


と、そんなことを言われたりします。

でもこれは、考えてはいけないことではなくね、本当は考えないといけないことなんですよ。

おそらく、文部科学省や警察庁、厚生労働省あたりは統計を出しているかも知れない。


もし不登校等について真剣に考え、悩んでいるのなら、見て見ぬふりではなく、ちゃんとした数字を出し、傾向と対策を考えるはずですから。


逆に、


「そんなことは考えてはいけない、不登校関係者の立場を悪くする」


と思っている人がいるとすれば、それはただの感情論であり、ただの逃避でしょうね。


ぼくのいま書いたことは、いま考えた仮定なのですが、どなたか本当のことをご存知な人がいたら教えていただきたいものです。


あ、それと、いま計算が面倒だったので、どなたか計算が得意な方、やってみてくだされ。






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Last updated  2006年03月10日 09時59分35秒
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