|
カテゴリ:カテゴリ未分類
6月4日、「ニート・ひきこもり・不登校 NEXT VISION FORUM」なるイベントに参加してきました。 一言で言えば、とても面白かった。 現代の“俗流若者論”をズバズバと斬ったのは、『「ニート」って言うな!』(光文社)の後藤和智さん。 最近多い「ゲーム脳」とか、「下流社会」について、「“擬似科学”といっていい! これはトンデモ本である!」と、バッサリ。 また、自ら不登校、家出、リストカット、自殺未遂などを繰り返したという経験のある、作家の雨宮処凛さんは、 「悪いのは自分だけじゃない。悪いことは全部社会のせいにして、“革命”をおこしちゃえ!」と、とてもユニーク。 他の人が言ったらギョッとするようなことでも、雨宮さんのキャラクターが言うと、ゆかいになるから不思議です。 常野雄次郎さん(『不登校、選んだわけじゃないんだぜ!』理論社)も、自ら不登校の経験のある人ですが、「元登校拒否児の中でマトモな社会人になってる人が、いったいどれくらいいるっていうんだろう。」というしごくごもっともな意見。まったくだって感じです。 侑摩佳彌(ありまよしや)さんは、やはり不登校経験者で「ひきこもり村」というサイト管理人のなさっているとのこと。サイトの運営についてのお話。 ジョークをまじえた語りはおもしろかったです。 貴戸理恵さんは、小学校はほとんど学校に行かなかったそうで、著書に『不登校は終わらない――「選択」の物語から<当事者>の語りへ』(新曜社、2004)がある人。 不登校の歴史やら、「昔不登校で、やがて大人になっていく元不登校者」、「いま不登校の子どもと大人に世代のギャップがあるが、わたしたちも次世代のことを考えなければならない」ということをおっしゃっていました。 これまでは、ほとんどが20代の若者であったのに対し、NPO法人不登校情報センター代表理事、松田武巳さんは、白髪のまじった大人世代で、『不登校・ひきこもり・ニート』の若者に対して、どうやって稼がせるかに苦心をなさっている方。 若者たちの多くが社会学をベースに語っていたのと違い、“現場”のおはなしを聞かせていただきました。 他にも、クリエイティブディレクターのオキタリュウイチさん、NPO法人KOMPOSITIONの寺井元一さんのお話しを聞かせていただきました。 わたしはというと、映画のダイジェスト版を10分ほど流し、映画をつくったキッカケなどをお話しさせていただきました。 このファーラム全般で言えるのは、よくありがちな、感情的になったりお涙チョーダイ的な話しがなく、全員実にクールに現実に向き合っていることでしたね。 フォーラムが終わってから、打ち上げに行き、さらに山本代表やプレゼンターの寺井さんなどと二次会へと流れ、ラストオーダーまで飲みました。これもまた楽し。 話しを聞きにこられた皆様、スタッフの皆様お疲れ様でした。 特に赤字を承知で、このイベントをなさった山本代表、お疲れ様でした。 おもしろかったなあ。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年06月07日 16時42分19秒
コメント(0) | コメントを書く |