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カテゴリ:対処案
鈴木清順監督作品の映画で『えんかえれじい』というのがあるんですよ。
いじめられっ子で弱虫の喜六という主人公(若き日の高橋英樹)が、すっぽんと異名をとる喧嘩名人(川津祐介)に弟子入りして、どんどん喧嘩が強くなっていくお話しです。 結構おもしろくてね。男性にはオススメです。 この喧嘩名人すっぽんが、主人公喜六に喧嘩のコツを教えるときに、逃げ足の重要性を語るんですよ。 現実には、喧嘩に勝ち負けというのはなくて、収め方、逃げ方が重要になってくるんです。 喧嘩が上手い人っていうのは、人を殴ることが上手い人じゃないんです。 揉め事の後始末が上手い人のことをいうんです。 もっと上手い人は、喧嘩になる前に収めているものです。 これは一種の才能かなあ? 本当に上手い人というのは、喧嘩になる前に喧嘩を収めて、しかも自分に有利に収めていたりしますから。 つまり喧嘩はかけひきなんですよ。 それと人間関係能力。 いじめられっ子って、やっぱり喧嘩がひどく下手なんです。 一時的に喧嘩に勝っても後のフォローがうまくできないと、結局仲間はずれにされちゃう。 いじめられそうになったら、そこで抵抗するなり、誰かに助けを求めるなり、逃げるなりすれば、さほどひどくなく終わるものです。 ところが、いじめられっ子の多くは、親や先生のいい付けをよく守っているのか 「戦いや喧嘩はよくありません」 なんて言葉を守っているのか、ほとんど抵抗をしません。 そのくせ 「逃げるのは卑怯だ」 という教えでもあるのか、逃げることもしないで、やられっぱなしになってしまう場合も少なくない。 もしいったんいじめがエスカレートして、ひどくなってきたら、親や先生が収めるのは、どんどん難しくなってきますね。 ホームルームなんかで、「○○くんがいじめられているので、いじめはやめよう」なんていうことになったら、そのいじられっ子はいたたまれない。 先生がいじめっ子に、下手は叱り方をしたら、「チクった」ってことになって、ぎゃくにひどいことになりかねない。 ここらへんの収め方って、どの親でも先生方でも苦労しているんでしょうね。 でも、人間関係のコツは、思いやりと、イヤなことをスルーする能力でしょ。 イヤがことが、許容量を越えそうだったら、とっととお付きあいを止めた方がいいんです。 戦うことは、いけないことじゃないし、逃げることだって、いけないことじゃない。 むしろ現実問題として、戦わない逃げない人というのは、問題や事件に巻き込まれてしまうものです。 (あ、ここで念のため、戦うっていうのは、肉体の暴力や言葉の暴力のことじゃないからね) いじめない・いじめられない人というのは、人間関係の構築が上手い人ですね。 ひどいいじめをなくす、いじめられないようにする一番の方法は、そこらへんの能力を磨くことが一番だと思います。 あと、ヤバくなったら、さっさと逃げる逃げ足の速さも大事でしょうね。 これは子どもだけじゃなくて、大人も同じなんですよ。 嫌われる人って、よく観ていると、やっぱり嫌われるようなことを言ったり、やったりしてる。 人の嫌がることをやっていて、本人はまったく気がつかない場合も多い。 そんな人は、大人になってもいじめられたり、外されたりしますね。 なるべく、人の嫌がることをやらないで、されないで、気持ちよくいきたいなあ…… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年11月10日 11時10分40秒
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