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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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2008年03月01日
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カテゴリ:フリーター
◎フリーター4年連続減=高齢化一段と-07年労働力調査
(時事通信社 - 02月29日 17:01)



 総務省が29日まとめた2007年の労働力調査によると、フリーター人口は前年を6万人下回る181万人となり、4年連続で減少した。雇用情勢の回復や雇用対策が奏功したようだ。ただ、就職氷河期で正社員として就職できなかった「年長フリーター」は減っておらず、高年齢での就職が難しい実態が改めて浮かび上がった。



 フリーターは15~34歳のパートタイムやアルバイト。07年の人数を年齢別に見ると、24歳以下は89万人で6万人減ったが、25~34歳は前年と同じ92万人で、全体の高年齢化が進んだ。また、フリーターの定義からは外れるが、35~44歳のパート・アルバイトは38万人と6万人増えており、「元フリーター」が定職に就かないまま年齢を重ねている可能性も高い。 



[時事通信社]




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この記事を読んで、「いやあフリーターが減ってよかったよかった」と、喜んではイケマセン。



この記事には、ぞっとするような内容が含まれているのですから……



「ぞっとする内容」とは、


「就職氷河期で正社員として就職できなかった「年長フリーター」は減っておらず、高年齢での就職が難しい実態が改めて浮かび上がった。



25~34歳は前年と同じ92万人で、全体の高年齢化が進んだ。また、フリーターの定義からは外れるが、35~44歳のパート・アルバイトは38万人と6万人増えており、「元フリーター」が定職に就かないまま年齢を重ねている可能性も高い。」 




のところ。


つまり、25~34歳は減ってはおらず


35~44歳のフリーターは増えているという事実。


24歳以下というのは、学生でも充分通じる年齢であり、正規雇用者の年収も低く、言ってしまえばフリーターであろうが、正規雇用者であろうが、大して変わらない年齢ともいえます。


しかし差は、その後に広がってくる。


どんどんどんどん広がってくる。


25歳からずっとアルバイトで、暮らすということは、あまり責任のある立場に置かれず、経験や技術を積むことも難しく、年々正規雇用に採用される可能性が低くなるとということでもあります。


その年代の人たちのフリーターが減っていないどころか、増えているということです。


フリーターで経験を積んで、正社員にという人はいいのですが、そうでない場合、フリーターには、ほとんど昇給というのがありません。


【ワーキングプア】という言葉がありますが、それは働いていながら、生活保護費より低い年収の人を言います。フリーターのほとんどが、このワーキングプアに該当します。


18歳でフリーターになった人が、そのままずっとその生活を続けると、30歳になっても、35歳になっても、ほとんど収入が変わらないまま、年齢だけを重ねていくということになる場合が多いのです。


そして厚生労働省の定義からフリーターではなくなる35歳以上の人たちの現実は、ますます悪くなっていきます。


年齢を重ねるほど、正規雇用はされにくくなり、また、アルバイトを雇う側としては若い人の方が使い勝手がいいので、首を切られる恐れが大きくなります。


従業員を雇う側としては、アルバイト経験をキャリアとして考えない企業も多く、歳を重ねるごとに、条件の悪いアルバイト先しか仕事先がなくなってくるという現実もあります。


前々回に紹介した東京都の調査によりますと、ひきこもりで一番多い年齢が30~34歳で、ひきこもり全体の43%。


きこもり状態になった時期は25~27歳が最も多かったわけですから、年齢を考えても【フリーター・ニート・ひきこもり】の問題は、より深刻な事態になっていると考えたほうがいいでしょう。




さて、これらの事態を考えて、当事者はどうすればいいかと言いますと、ニートやひきこもり者は、アルバイトでも良いから、自分ができる範囲で、社会に出ること。


ある程度、心身がこなれてきたら、条件が多少悪くても、正規雇用を目指すか、同じアルバイトや非正規雇用だとしても、少しでも条件のいいところに転職していくようにすることでしょうね。







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Last updated  2008年03月03日 09時19分53秒
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