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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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巨椋修(おぐらおさむ)

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2008年05月12日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
巨椋です。

以前に書いた文章を転載します。

つーことでよろよろ。








教育におもう  巨椋修(おぐらおさむ) 更新日時:05年3月30日



不登校に悩む親が学校の先生の考え方に
「せめて高校くらいは出ていないと……」
「せめて大学くらいは出ていないと……」
と思っている人が大勢います。

それまでは不登校に理解があった親御さんでも、いざ、ご自分のお子さんが学校へ行かなくなったら、子どもの将来を考えて、上記のような考えになってしまう場合が多いようです。

むしろそう考えるのが当たり前でしょう。我が子の将来を心配することは当然です。

いくら学歴崩壊などといっても、学歴社会は存在しますし、高学歴のほうが就職に有利なことも事実です。

また、学校を卒業しなくては就けない職業もあります。医者や看護士は専門の学校を卒業して国家試験を受けなければなりません。

不登校の映画とか本を作っていると

「不登校に理解がある=不登校バンザイ、学校なんていらない」

という考えの持ち主であるかのように思われてしまいます。

わたしは“学校だけが教育の場ではない”と思ってはいますが、決して不登校バンザイとは思っていないし、学校はすばらしいシステムだと思っています。

わたしは「せめて高校くらいは出ていないと……」という考えはしていませんが、現実としての学歴社会を知っています。

だからご自分のお子さんが、不登校になってしまった親御さんの悩みや当人の不安もわかります。

よく「○○くんは、お勉強はできないけど絵が上手だから絵描きさんになればいい」
とか
「野球がうまいから将来は野球選手に」

なんていう人もいますけど、それはただの無責任な発言で、それで、生活できるな人なんてほんの一部でしかないのが現実です。

そういった現実を踏まえた上で
「学校だけが教育の場ではない。学べる場はもっと多くあるし、人生の選択肢も多くある」
と言っています。

教育の目的は何かというと、それは高卒や大卒の証書を取ることではないはずです。

教育とは“教え・育てる”ことですよね。
つまりは、知育・徳育・体育で、その人が生きていける力をつけるということです。

わたしたちは、海外からこの国にやってきた人と話しをするとき
「あなたはどこの高校を出ましたか? 大学は?」
なんて聞かないでしょう?

それ以前に、この人はどんな人なのか?
その人の人格・品位をまず見るんじゃありませんか?

相手の人だって同じで、この人は信用できるのか? というところから入ってくるわけじゃないですか。

そのときに、その人に魅力や人格、おもしろみがなければ、少なくとも友達としては付き合わないでしょう。

ビジネスでも信用がなければ付き合わない。
いくらその人が
「ぼくはケンブリッジ大を出ている」とか「ぼくはオックスフォードだ」
なんて言われても、信用や人格がなければ付き合わない。

不登校の当人や親御さん、先生が将来に不安を持つのは当たり前のことなんです。

それは不登校であろうが、学校に行ってようが関係なくあると思います。

いろいろな現実を知ったうえで……
理想論としてではなく、現実論として、わたしは高校・大学の卒業証書を得るためだけの教育よりも、もっと大切な教育があると思っているんです。

人間、どうしても身近な世間しか見えにくくなりますし、追い詰められた人は、選択肢が大変せまくなってしまいます。

例えるなら、失恋したした人が、自殺するか自分を振った相手を殺すかといった狭い選択しかなくようなものです。

人生の答えはひとつではないと思うんですよ。

もっとゆとりを持って、広い目で見てみると、いろいろな答えが出てくるような気がします。


(原作・監督  巨椋修(おぐらおさむ))








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Last updated  2008年05月13日 01時26分54秒
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