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不登校・ひきこもり・ニートを考える

不登校・ひきこもり・ニートを考える

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巨椋修(おぐらおさむ)

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2008年07月01日
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『不登校・ひきこもり・ニート』とは何かというと、苦しい自分、生きづらい自分からの逃避という一面でもあったりします。


「逃避」や「逃げる」と言うと、とてもマイナスなイメージがありますが、人間が健康に生きていくためには、絶対に必要なことなので、特にマイナスとか負けとか考える必要はありません。




「逃避」や「逃げ」に問題があるとすれば、それは逃げっぱなしになったままになっていることで、これが家に閉じこもっている場合なら【ひきこもり】




学校に行きたくないということであれば【不登校】ということになります。





働くということに不安や恐怖、面倒くささを感じて、働きたくないとか、働く気が起きないという場合は【ニート】




いま「面倒くささ」と書きましたが、これも本当に面倒くさいというよりも、「不安や恐怖」が潜在的にあるのですが、自分が「不安や恐怖」を感じていることを認めたくないと思った場合、言葉や感情を「面倒くさい」と置き換える場合があります。





よく『不登校・ひきこもり・ニート』の人に対して


「ありのままでいいんだよ」


「そのまんまでいいんだよ」


「自分を受け入れなさい」


と、カウンセラー等がいうことがあります。


これは、「不安と感じているのなら、その不安をそのまま認めなさい」ということなんです。





弱い自分がいたら、素直に自分が弱いと認める。


ダメ人間であると認める。


不安であれば、その不安認め、そのまま受け入れるということです。







認めて受け入れて、はじめて




「無理をしない」


「必要以上にがんばらない」




ということができるようになります。


認めて、受け入れないと、不安を無視したり、不安と戦うことになりますからね。


不安は無視しても、確実に存在しますし、戦ったかって勝てるというものではありませんので、その戦いは、ほとんど無駄になることが多いのです。





昔の武道家や武芸者は、斬りあいの恐怖から逃れるために、座禅を組んで心を鍛錬しましたが、それは死の恐怖や不安と戦って勝つためではありません。


死の恐怖や、不安を受け入れて、いざというときパニックをおこさない【平常心】や【不動心】をやしなうために


いざというときの【覚悟】をやしなうために座禅を組んで、精神を練ったのです。







実際、どんなに強そうな人でも、【強い自分】と【弱い自分】が両方いて、それで一人の人間なのです。


しかし、何らかの形で、傷ついてしまったり「自分は弱みを見せてはならない」と思った場合、弱い自分を無視したり、隠したり、認めなかったりすることになりがちです。


すると、どうなるか?





弱さを隠す、認めないということは【強がる】ということですから、心がどうしても、無理をしてしまいます。


場合によっては、心が疲れきってやる気や心のエネルギーがなくなってしまったり


傷ついた動物が、牙をむき出すように、攻撃的になってしまったりします。




その攻撃性は『不登校・ひきこもり・ニート』の場合、家庭内暴力となって現れたり、リストカットなど、自分への攻撃、自罰行為になる場合もあります。





さて、ここで皆さんに勘違いしていただきたくないことがあります。


『不登校・ひきこもり・ニート』は、学校や社会に不安や恐怖を感じてなってしまう場合が多いのですが、『不登校・ひきこもり・ニート』は決して


【悪ではない!】


と、いうことです。



前述したように、『不登校・ひきこもり・ニート』になった人というのは、心が大変疲れてしまっていたり、傷ついてしまっていることが多いのです。



先ほど、「傷ついた動物が、牙をむき出すように攻撃的になってしまったり」と、書きましたが、傷ついた動物が牙をむき出し、攻撃的になるのは、他者からの攻撃を恐れているからです。



それが、攻撃ではなくても、少し傷口を触られたりしただけでも、激痛が走るのです。




周囲の人が、『不登校・ひきこもり・ニート』の人を認め、安心しあう人間関係が構築されていれば、『不登校・ひきこもり・ニート』の人も安心して、心の傷を癒すことができるのですが……




周囲に理解がなかったりすると、それだけで当事者に激痛を与え、身を守るために、攻撃的になったり


「こんなことになったのは、自分が悪いのだ」


と、自傷行為や自罰行為をしてしまったりすることがあります。





傷ついた動物は、洞穴などに身を隠し、じっとして傷を癒えるのを待ちます。


不登校になったり、社会に出なくなるというのも、傷ついた動物が、身を隠して、傷を癒している状態と同じと言えるでしょう。


傷ついた動物が、その傷を認めず強がっていたら、やがて弱って死んでしまうことでしょう。


強がらずに、自分の弱さを認めることはそれぐらい重要なことなのです。


ですから、周囲の人は、当事者を認めて安心を与えてあげてください。


当事者は、強がらずに無理をせず、心の傷を癒してください。


そして安心できる仲間をたくさんもつことです。





それには、人を愛し、人を大切にし、人に優しくすることで、人から愛され、大切にされ、優しくされ、孤独ではなくなります。



孤独でなくなれば、不安は少しずつ解消していきます。



(つづく)









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Last updated  2008年07月01日 08時18分19秒
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