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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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2008年07月19日
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カテゴリ:不登校




読売新聞に次のような記事が載っておりました。



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「なりすましメール」でいじめ急増…取り締まり難しく
(読売新聞 - 07月18日 14:45)


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 他人の携帯アドレスや名前を偽装する「なりすましメール」を悪用したいじめが、中高生の間で急速に広まっている。

 クラス全員から悪口のメールを送られたと思い込み、不登校になる子どもも出ているが、アドレスを偽装する行為自体は違法とはいえず、取り締まりが難しいという。

 今年に入って既に約300件の相談を受けた「全国webカウンセリング協議会」(東京都)では、「人間不信に陥る前に、まず窓口に相談を」と呼びかけている。

 送信元アドレスの偽装は、「匿名メール」などと呼ばれる携帯サイトに接続し、表示したいアドレスを打ち込めば簡単な操作で可能だ。受信者の携帯画面上には偽装アドレスだけが表示され、本当の送信者のアドレスは表示されない。

 一部の悪質業者がスパムメール(迷惑メール)の送信元偽装に利用していたとされるが、この手法が1年ほど前から、子どもたちの間で流行し始めた。

 同協議会に寄せられたメール絡みの相談件数は、昨年4月までは1か月に0~2件だったのが、昨夏以降、急に増え始め、今年4月には89件、5月は76件に達した。その大半が、なりすましメールだという。

 東京都内の中学生は、突然、クラス全員のアドレスで「うざい」「死ね」などといった内容のメールを受け取り、以来、学校に登校できなくなった。学校が調査したが、送信した生徒は見つからず、連絡網代わりにクラスで公開しているメールアドレスが悪用されたなりすましメールと判断。しかし、誰のいたずらだったのかは、とうとう分からなかったという。

 また、埼玉県内の高校では、同じクラスで交際している男女にそれぞれ「もう絶交」「すぐ私のアドレスを消して」とのメールが届いた。2人はケンカ別れしたが、その後、交際を快く思わない友人によるなりすましメールだったと分かった。

 なりすましメールの中には、発信者を偽装したメールを最大1万件まで発信できる「メールボム」や、携帯サイト上で無料で取得できる「サブアドレス」を悪用したものも。サブアドレスの場合、1人で複数のサブアドレスを取得できるため、いじめのたびに使い捨てにするケースも報告されている。誰から送られてきたメールか分からないまま、クラスメートしか知らないはずの話題を織り交ぜながら悪口を書かれ、精神的に追いつめられるケースもあるという。

 捜査関係者によると、国内では虚偽のアドレスを使って送信する行為を規制する法律はない。仮に相手を中傷する内容のメールだとしても、掲示板のように誰もが見られる状態ではないため、刑法上の名誉棄損にもあたりにくいという。

 ◆設定で防止可能◆

 なりすましメールは、端末の設定を変えるだけで防ぐことができる。NTTドコモは「受信拒否」の設定を「弱」に、auは「フィルターレベル」を「低」にする。ソフトバンクの場合は、「オリジナルメール設定」で受信しない設定にできるという。


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わたしは、悪質ないじめを、『いじめ』という言葉で括ってしまうことについて、どうかなと思っています。


つまり「犯罪」と「いじめ」に一線を引いた方がいいのではないかと思うことがあるのです。


例えば、「カツアゲ」といわれる金品を恐喝する行為も、学校内で行われた場合、「いじめ」として対処されることがあります。


しかし恐喝は、重い罪なのです。


どれくらい重いかというと、成人がやれば10年以下の懲役刑であり、例え未遂であっても処罰されます。


「カツアゲ」でも、暴行があったり、場合によっては、強盗罪となり5年以上30年以下の懲役刑となるのです。


殴る蹴るといった暴力行為は、暴行罪になります。

暴行罪は、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料。


それで相手がケガをしたら傷害罪です。

傷害罪は、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金。


相手は子どもですから、ケンカをすることもあるでしょうし、また、多少のケンカや、「いじめ」行為もあることでしょう。


大人であっても、人間社会には、どのような集団でも「いじめ」や「ケンカ」「いさかい」といった行為は必ずあるものですから、細かいことであれば、事を荒立てずに大目にみたりすることも必要でしょう。


しかし、これくらい重い罪であるということ。


場合によっては、加害者が子どもであっても罰せられるということも、教えておくべきとも思います。



さて、上記に新聞記事ですが、これは「カツアゲ」でも「傷害」でもありません。


陰湿な「いじめ」です。


しかも“なりすましメール”という悪質な手段を学習しての「いじめ」です。



「いじめ」というのは、加害者側にとっては、軽い憂さ晴らしであったり、ちょっとした意地悪であったり、悪戯のつもりであったりするだけの場合もありますが、やられるほうにとっては、たまったものではありません。


そして、この「いじめ」は、10年前にはなかった類のものなんです。


つまり、これまでの「いじめ」への対処法では、通用しにくいものです。



例えば、昔なら


「いじめに負けるな! いじめっ子なんてやっつけてしまえ!」


などといったことをいう人が結構しました。

(ハッキリ言って、昔であろうと今であろうと、こういったマンガ的発想で、
「いじめ」に対処ですことは、相当に無理があるのですが……)


パソコンや携帯を使ったメールは、クラス内の強者であろうと、問答無用で襲い掛かってきます。


実際にクラス内の弱者(いじめられっ子)が、携帯やパソコンから、クラス内の強者(いじめっ子)を攻撃し、それがバレて暴行を受けたり、警察が乗り込んでくるような事件になるということも起こっているのです。



「いじめ」は、大人社会であろうと、どこであろうと起こりうることです。


わたしはこれまで、「いじめ」を受けたことがないという人はいましたが、小さな意地悪も含めるなら【いじめをしたことがない】という人と、会ったことがありません。


「いじめ」をさせないという強さも必要かも知れませんが、同時に「いじめ」をしないという強さも必要であろうと思ったりします。


そして、「いじめ」を受けたときに、逃げるという強さも必要でしょう。


この場合、「強さ」を「教育」と言い換えてもいいかといいかも知れませんね。


さらに、そういった「いじめ」を受けたときに、ひとりで悩まずに、「相談」をするという勇気や、「相談」する方法や場所なんかも教えておく必要があるでしょうね。


ですから、もし、あなたが、そういった「いじめ」を受けたときは、一人で悩むのではなく、どこか「相談窓口」にいってみてください。


それも、できたら一つの窓口だけではなく、複数の窓口に相談をしてみたらどうでしょう?


案外、「いじめ」から逃れるいい方法が、見つかるかも知れませんよ。








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Last updated  2008年07月19日 01時57分54秒
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