さんぽ　すすんで　にほ　さがる

　このＨＰを始めたのはアトピーが再発したという理由が大きい。それなのに、アトピーについて最近何も書いてなかった。

　私のアトピーは、１年半前に再発した。小学生の頃に治って以来、肌には何のトラブルもなかっただけに、かなり驚いた。でも、アトピー体質自体とは一生付き合っていかなければいけないということが分かった。

　１年半前に再発した時は最悪だった。顔はカサカサで赤くなるし、痒いし。指・手首・腕は、痒くて掻きむしるから、いつも血だらけかさぶただらけだった。包帯とガーゼが必需品で、毎日アトピーに縛られた生活だった。
　
　アトピーのせいで過度の潔癖症にもなった。汚いものを触った後に肌に触れると痒くなるから、手に触れるものには気を使って精神的に疲れた。今もそれは続いてるが。

　アトピーが再発した理由は、過食。それまで２年程過食を続けていた。アトピー体質であれば大切にしなければいけない弱い胃腸を酷使した。脂っこく糖分たっぷりの食物を胃が破裂しそうになるまで詰め込んでいた。

　だから身体がＳＯＳを発信したのだろう。「これ以上酷使しないで。」と。

　アトピーになって「食事に気をつけなければいけない。」と決心するのだが、どうしても自分で作るのは”大量のバター・オイル”や”大量の砂糖”を使った料理・お菓子ばかり。

　過食の人は分かると思うが、「避けよう。止めよう。」とすればするほど、脳が欲して我慢できなくなる。それに、無理に我慢すると数日後に恐ろしいことが起きる。１日中、その危険物を食べ続けるのだ。

　でも、１月のアメリカ旅行から帰って東京に引越して落ち着いた３月ぐらいから、食生活が変わってきた。

　量が多めなのは大目に見て頂いて、とにかく食べるものの質が変わった。「脂っこくて甘いものを大量に食べたい！」という気持ちがなくなっていた。だから、たまに油物を作るけど、そんなに大量も食べられなくなっていた。やっと脳が正常に働いてくれた。

　多分胃は以前から、油物を沢山放り込まれて「もういらないよ～！」と叫んでいただろう。でも、私の狂った脳は胃の願いを拒否して「もっと食べろ！」と命令していたのだと思う。

　それで、そういう食生活になってからは顔と首は綺麗になった。手首と指と腕は、しつこくてなかなか治らなかった。

　でも４月ぐらいから今まで手首・指に寝る時塗っていた漢方薬の”紫雲膏”を塗るのを忘れて寝てしまっていた。

　で、たまに睡眠中に指と手首を掻きむしって、次の日血だらけってこともあった。

　でもやっぱり紫雲膏を塗って手袋をはめて寝るのがめんどくさくて、塗らずに寝ていた。

　それから、数週間後。気づいた時には、手首と指のアトピーが治っていた。

　気づかぬうちに治っていた。

　びっくりした。あんなにしつこかった手首と指のアトピーが治るなんて。手を洗う度に痛い思いをしていたのに。

　今では、腕がたまに痒くなるぐらいで、アトピーはほとんど治ってしまった。

　もともとアトピーが軽かったというのもあるが、こんなにあっという間にだいぶ治るなんて、あっけなかった。

　やっぱり食生活が大切なんだな～とつくづく思った。

　アトピー体質のおかげで、身体に悪い食事を断つことができた。アトピーは憎むけど、色々気づかせてくれたから、許す。