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苗場のマンションが売れたので、急遽、マンションの部屋の整理と
現地不動産屋へ売買契約要領についてききに湯沢まで。 (ナベちゃんごめん) その苗場のマンションの部屋に残っていた親父殿の最後のスキーと ブーツ。 今から15年前、胃癌で入院し胃を半摘出する手術をしてなんとか 体力ももどってきて、東大病院から退院の日を迎え、車で迎えに 行った帰りの車中でのこと、まさにこれから首都高に乗ろうかと いう矢先での会話。 親父殿『今年板買ったのか?』 私『うん、買ったよぉ、結構がんばっちゃった』 親父殿『やっぱりロシリョールか?』 当時、私も親父殿も、概ね履くスキーのメーカーはロシニョールだった。 1度だけHEADの板を私が履いていたことがあったが、子供のころから ずっと、『ロシニョール』だった。 私『今年はいいのがでたかんね。たぶん俺に合ってると思って。。。』 昔から大回りでのターンを好んでしてたので、素人考えで そう思い込んでいた。 父親に教わるスキーももっぱら大回り系が多かったし。 親父殿『おまえにあってるってことは、俺にもあってるってことだろ?』 何だ?どういうこと? 親父殿『トオルちゃんとこで買ったんか?』 トオルちゃんとは、昔から世話になっている、『Mスポーツ』の店員さん でスキーとブーツに詳しい。家族のスキー道具はすべて彼の話し を聞いて決めていた。今でも私は時折、話しをききにいく。 私『まさか今から店いけってか?』 親父殿『だって、おまえがイイっていうんだからどうせ限定GSだろ?』 すべて見透かされていた。たしかに選んだモデルは 『ROSSIGINOL Super VIRAGE』 当時はじめて発売されたサンドイッチ+キャップ構造をもったロシの 限定モデルだった。そして色がピンク! となれば親子そろって大好きなカラーの1つだった。 私『だって、今退院してきたんだよぉ?! まずは大人しく帰るのが普通っしょ』 親父殿『うるさい!はやく! 限定なんだろ?なくなっちゃう』とバッサリ。 なので、結局首都高ではなく、『Mスポーツ』へ。 私と同じこの板を長さもまったく同じ長さで購入。 しかも、合うブーツもと言い出し、このブーツを。 当時、店先で絶句したのを今でも鮮明に覚えてる。 そんな板とブーツを苗場には持ち込んだものの、 一度も履く事なく親父殿は逝ってしまい。。。 未使用のまま、15年間、苗場のロッカーに佇んでいた。 取り付けたサロモン・ビンディングの説明書もついた まま、真新しい【1991】の『Mスポーツ』のステッカー なにもかもが買った当時のまま。 しかもそれまで親父殿はシェルサイズの大きいブーツを 履いていたので、前圧調整がされていないまま苗場に もちこんでいたようで、ブーツがきちんと納まらない。 それまでどの板より寵愛していた『SM V.A.S』の次に乗ろう と意気込んでいたのに。。。 こーいうのって、リサイクルできる代物でもないしなぁ。 タグから当時の保証書からみーんなついたままのこの スキーを今みると少しツライ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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