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テーマ:山登りは楽しい(12253)
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起床は3時半、ただし、気象状況はやはり風に悩まされ、出発は1時間遅れて6時。
行き先はいろいろ悩んだ結果、少しでも天候がよさそうな常念方面(つまり当初通り) とすることに決定。稜線上は、雨こそないものの、終始強い風が吹き荒れ、レインウェア は外せない上体。 時折突風に脚を止められながらも、徐々に視界は開けてきて、槍の穂先も穂高連峰も 一望できる状態にこれぞ、表銀座稜線散歩!気持ちイイ!! 稜線裏手の風のこないところでザックをおろして1本。 でも皆考えることは一緒なようで。 この先の常念小屋での大休憩も考えてることは同じようで笑ってしまった。 そう、あの絶景をみながら朝弁食べたいよねぇ、やっぱ。 目下には常念小屋。 そして目前には常念へのびる登山道。 途中に眺める花少々、もう季節は終了しつつあるしね。 歩を進めるにつれどんどん良くなる天気。山の神様ありがとう 到着した常念小屋、しかもこの天気、創造以上に絶景だぁ。 山の本とかで必ず取り上げられるこのアングル、なるほど、こりゃここにザックを おいて大ジョッキでやりたくなるわなぁ。 企画しようかしら、常念滞在、絶景みながらジョッキで乾杯企画! これだよこれ!穂高から大キレ&槍まで丸見え!(どうよ!って感じ) そんな絶景ポイントの常念小屋で、大天荘でもらった朝弁タイム、もう超予定通りでかなり ウレシイイヤでも眼に入ってくる槍穂をみながら、朝召タイム 絵文字にキラキラ入れたくなるこの気持ち、わかってもらえるかなぁ。 わかってもらいたいからこんな写真を・・・ 常念小屋での休憩は約1時間、コーヒーもしっかり飲んで、求めていた欲求をすべて みたした上で、いよいよ本日のメインイベント常念岳トップへ。 地図(エアリア)上では40~50歳の登山経験者が小屋装備で2~5名のパーティで 歩いた場合の想定で1時間とこの区間は書いてある。 しかーっし、絶対無理!途中で行きかった奥様パーティの皆さんも、お父さんも 『いけっこないじゃないねぇ』と力説していた。 私も思いっきり納得。ありゃあどうみても、30代のスーパー健脚な方がグァングァン に駆け上がっていったときのタイムに違いない。それに結構急登で険しい。 そんな中、途中私より遥かに軽装で軽快に駆け上がっていく若者1人、歩きっぷりは どうみても地元青年!頂上に着いたら声をかけてきた。 若者『おつかれーっす』 私『ありがとー、やっぱ早いねぇ、地元っすか?』 若者『ええ、松本っす。でもそんなに(私)が上がってくるまで待ってませんよ。20分くらい。』 いやいや、挨拶交わした場所から20分の差をつけるくらいなら相当の健脚だわ。 若者『いいですねぇ今日は、ここ最近で一番っすよ』 私『結構回数来てんの?』 若者『最初から雨でなければ大体、ここ(常念)は地元にはアクセスいいですから。』 そっか、じゃあこっちを選んで正解だったかな?! 若者『コーヒー、飲みませんか、この景色だもの、ゆっくりしていくでしょ?』 縦走だから、あまりそのつもりはなかった。 山頂で写真をとって、周りの景色をシャシャっと撮って蝶ヶ岳ヒュッテに向かう予定だった。 でも、この景色をみせられたらねぇ。 常念小屋からの景色といい、1粒で2度おいしい100名山それが『常念岳』って感じた。 私『いいねぇ。』 若者『お湯は私に沸かさせてください。今日のために買ってきたんです。』 私『コンロデビュー?』 若者『ええ、周りで山頂で沸かしてコーヒー飲んでるのを何度もみていたら、やっぱ自分も 欲しくなっちゃって、昨日かってきたんですよ。松本の店で。』 やっぱ地元感ありあり、いいなぁ。 ほどなく、お湯が沸いてスタンバイしていたコーヒーは2人ともストレート!出来上がったコーヒーを掲げて! 若者『おつかれっすぅ』 私『おつかれさま!』 そんなこんだで。山頂にも1時間!予定を30分オーバー。 彼が私が縦走であることに気づき出発をせかしてくれた。 若者『写真とりましょうよ。お互いに』 私『いいっすよ』 若者『ご一緒いただいてありがとうございます。またこんど。』 私『こちらこそ。気をつけて。』 簡単な挨拶を済ませて別れていった。彼は前常念を経て、一の沢方面に下山するという。 私はこれから、常念の下りを経て、3つの上り返しを経て蝶ヶ岳ヒュッテに向かう。 常念から蝶へ向けてのくだりはかなり険しい。 こんなところを降りてゆく。 降りるのが険しいって思うわけだから登るのは輪をかけて険しいだろうと思っていたら 予想をこえていましたね、登ってくる面々。 上がりきればあとは40分程の下りで常念小屋だから、時間への制約はないとは思うけど。 時折脚を止めて向かいを振り返るといつも槍穂。 いいですねぇ、このシチュエーション。いつでも眼に飛び込んでくるその景色 歩きながらにして、そして一本とるたびにその景色はそこにあるんです。 でも、その景色としばし分かれて現実をみなければならない時間がやってきます。 蝶ヶ岳ヒュッテまでたどり着くまでに、これから3度の登り返しがあります。 ラストは蝶槍への登り返しです。しかもいったん樹林帯へ下って湿度・温度共に 上がったなかを歩くわけで。結構疲労もたまります。 今回はストックの力を借りて強引に体を押し上げていきましたけどね。 以下登り返し、その1、その2、その3 特に最後の蝶槍への取り付きは結構きつくて常念上り下りしたあとにこれはつらいなぁ と真剣に思った。しかも時間的には常念小屋とトップとで計2時間もマッタリしてしまって る都合、結構押してたりする。日没までにヒュッテにたどり着くだろうか? 蝶槍近辺までたどりついたときにはすでに17時。すでに小屋についていなければ ならない時間である。しかし幸いここが日の時間が長いことは知っていたので、なんとか 18時30分までにたどり着ければ、真っ暗にはならないかと思っていた。 横尾分岐の看板が出てきてホっとした。 ようやく蝶ヶ岳ヒュッテがでっかく見えてきた。 なんせこのヒュッテ、常念から見えているだけに見えてから、つくまでが異常に長い。 なんとかかんとか、蝶槍からさらに1時間18時10分無事暗くなる前に蝶ヶ岳ヒュッテ に到着。自炊場はなんと玄関先。小屋によってずいぶん処遇がちがうんだなぁ自炊組って。 今日に食事はカレー最初っから決めていた。 昨日の大天荘とはうって変わってうーんなんだかいずらいっていうか、あとは寝るしかない みたいな。あとは、明日上高地に下りるか、三股へ降りるか決めないと。 十中八九三股なんだけど、まだ決めきっていないので。この日の布団は無事1枚確保。 ガー寝でした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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