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2009.09.22
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カテゴリ:カテゴリ未分類
起床は3時30分、かねてからの強風で目が覚めてしまったというのが本当の所。

しかし当然時間が時間なだけに動きがとれるわけもなく4時30分過ぎまでシュラフ

に包まっていた。

4時40分頃に活動開始、シュラフに包まったままで朝食の準備。

ランタンつけて、テント内をまずは暖める。

やっぱりテン泊においてランタンの存在意義は大きい。非常に大きい。

たしかに嵩張るし、重いかもしれないけど、テン泊するなら電気ランタンだけでは

不可(電池もなくなっちゃうし)である。必須アイテムだ。

昨日、南岳小屋で朝弁がもらえないことを知った私は、急遽食事のローテーションを

変更、昨日の昼に食する予定だった、ラーメンを今日の朝に回し、昨日の昼は小屋で

カップ麺を食して終わらせた。朝食は時間が勝負!アルファ米なんぞ使ってらんない。

それと、残しておいた『さんまの蒲焼』と『コンビーフ』!これが効いた!!

ラーメンだけでは絶対に槍沢までもたなかったと思う。

撤収開始は5時30分、出発は天候の様子見としても、まずは支度だけ済ませて様子

見するなら小屋でしようという魂胆、でもみんな考えることは同じだね。

さりげなく、まわりに今日のエスケープルートをきいてみる。

なかには2~3組強行してキレットに入っていくパーティもいたが、いかない理由は

キレットに入ってもその先の凅沢についても、なーんもいい景色なんて見れないじゃん

概ねのエスケープは天狗原へ下って横尾へ向かうか、南岳新道を下って槍平へ向かうか。

どちらも標高差1000mほどを3時間弱で一気に下る。

強いて違いをあげるとすれば、天狗原は石ルート、南岳新道はつづら折ルートのそれぞれ

連続になる。

雨はこれから降りが強くなることを考えると、槍平なんだけど、翌日の下山の有利性を

考えると、やはり横尾へ向かう方が有利だ。なので今日は天狗原へ下り横尾に幕営する

方向で決定。8時30分過ぎ、南岳小屋を出発する。

南岳トップをとおりすぎ天狗原への分岐までの登り返しがウォーミングアップ代わり。

IMG_0236_20p.jpgIMG_0239_20p.jpg

まだこの辺では、雨はなく、ただガスが気になるだけ。視界はかなり悪い。

昨日のように下の天狗平がみえることは皆無だ。

天狗原への分岐からいきなり急坂の下り、雨足は強くなり、しばらくの間はドシャぶり

雨の中、でっかい石のくみ上げを下へ下へと降りていくような形になった。

ルートのペイントの悉くが、デッカい石の渡り歩きのような所を指している。

ちょっとこれは誰かを連れてきた場合には選択できないルートだなぁ。

一人だから出来た選択だったとこの時少し思った。

レインウェアを着ているからかなり動きにくい。気温はまだ上がっていない。

体温は上昇し、と共に体の水分もどんどん消費されていく。ハイドロチューブに

つないであるドリンカーは1L、スペアも1Lで計2L、そしてテン泊装備、ペース

など望むべくもない。通常ペースの倍はみつもらないと、予定地までは着き得ない。

かなりハードなルート。

でも、ジャンダルムを想定したのだから体力的、技術的、状況判断からいって、これくらい

のルーティングだったらクリアできて当然と言われそうなポジション。

ひとまずはこれで分岐から槍沢ロッジまで乗り切ろう。

エアリアタイムで3時間20分、私タイムで5時間の一本勝負のスタート。

IMG_0246_w15p.jpg

IMG_0242_20p.jpg

IMG_0252_w15p.jpg

急な岩、鎖、梯子、そしてまわ岩、雨降りの中の岩は本当にスリッピーなのだが、

そこは今回新調した登山靴のグリップがバンバンに効いて功を奏しているのがはっきり

感じてとれる。急な下りであっても意識せずに足の裏全体をつかって歩けているのが

はっきりわかる。上から安心して体重をかけられる。

これなら、いちいち尻をついておりなくてもストックを使って、負荷分散させながら

降りれる。ストックとニュー登山靴、この存在は大きい。

あとはやっぱザックかなぁ、このザックは好きなメーカーの商品であるのと、

とにかく安いが理由で決めてしまったから、じっくりは背負ってないんだよね。

やっぱちゃんと背負って比較して軽量なザックを選ぼう。今のザックは、自重で3080g

ある。メーカーによっては2000g前半の商品もあることがこのあと判明した。

さすがに1kg違うと新しいザックの購入を考えてしまう。

下山したら下見に行こう。今は下りることに集中集中。

そう、本当に実際に下ってる間は、新しいザック云々と考えている余裕などまったく

なく、とにかく目の前の鎖場、目の前の梯子、目の前のデカい岩をクリアするのに

精一杯、次行けそこ行けの連続緊張感を維持していなければ、息もできない極端

な話をするとそんな状態、平らなところにでてくるまでは本当に意識して一息入れないと

本当に息切れしてしまいそうだった。

IMG_0249_w15p.jpg

ところどころに残雪。

雪渓になっているところもあるが、下はざっくり融けていて大きな口をあけているような状態。

IMG_0254_20p.jpg

もうこの辺は普通に秋。紅葉準備万端OKという感じ。

10月前半には綺麗な彩になるんではなかろか?!

ザックをおろして本格的な休憩をとったのは、分岐を下り始めてから2時間ほどたった『天狗池』。

ここで行動食、水分補給なにより肩をお休みさせる。1時間程あるくと槍沢を上がり槍ヶ岳へとつめて

いくルートとの分岐合流点、ここでなにやら怪我をしたのかさっき挨拶したときに快調にとばしていた

彼が怪我をいした模様、その彼を含めた4人とはしばらくの間の縁となった。

下の雨はそれほど激しくはないが、シトシトと東京では一番イヤなふり方を相変わらずする。

槍沢のキャンプ場が見えると、もうすぐだと思うところだけど、ここの場合そうは問屋が。。。である。

IMG_0274_w15p.jpg

IMG_0260_20p.jpg

ここはテン場と小屋が離れている。結構離れている。30分はゆうに歩く距離。

加えて、落石事故後で途中登山道が迂回ルートに。

疲れもピークにきており、槍沢ロッジ大休憩は既に私の中でに約束ごとだった。
IMG_0280_20p.jpg

この頃、おろしたばかりの調整半ばの登山靴できたのが仇になり、左足の親指の痛みは

ピークに、また左足全体の疲れもかなりきていた。

でも沢沿いに通るこの道はとっても気持ちが癒される。雨が降っていなかったらこの辺で

ベンチを敷いて、コーヒータイムにしたいところだ。

そんな思いを過ぎらせながらなんとか槍沢ロッジ到着は13時45分

MAXおなかの空いた私はこの日唯一のメニュー『カレーライス』をオーダー

それが劇ウマ!

IMG_0276_10p.jpg

IMG_0278_w10p.jpg

なんでもいいから水分補給!シーシーレモンを導入。

今日の横尾は幕営したくなくなった。

なので部屋をとらなくては。。。

槍沢ロッジから横尾山荘へ連絡

『すみません、今晩泊まりんですけど・・・。』

予約入れたあと、お替り自由のコーヒーを飲んで、いよいよ目的地横尾へ。





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最終更新日  2009.10.01 23:53:20
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