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2007年06月20日
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 『黒い赤軍』フビライ将軍と黒タイツ兵は、その場に腰を下ろして休憩していた。自動販売機で缶コーヒーを買う物、煙草を吸う物、昼寝をするもの様々であった。
「おーい、まだかー?」
 メロンパンを頬張りながらフビライ将軍がポータブル更衣室の方に声をかける。
「も、もうちょっと待ってくれ!」
 更衣室からはその声と、慌てて着替えているような音が同時に響いた。

 そして、待つこと5分!
 勢いよくドアを開けて、更衣室から次々と現れる5色の戦士!

「来たかっ!」
 フビライ将軍のその声と同時に休憩を終え、構える『黒い赤軍』!


 第2話『これが僕らのナンセンジャー! だが!?』


 対峙する『黒い赤軍』と5色の戦士!
「お前たちは何者だ!?」
 フビライ将軍が問う!

 赤のスーツの戦士が構える!
「ナンセン・レッド!」
 同時に背後に轟く赤い爆炎!
 激しい炎の赤いスーツが燃える!

 黒のスーツの戦士が構える!
「ナンセン・ブラック!」
 背後に轟く黒い爆炎!
 深き夜の黒いスーツが輝く!

 青のスーツの戦士が構える!
「ナンセン・ブルー!」
 背後に轟く青い爆炎!
 高き空の青いスーツが煌く!

 黄色いスーツの戦士が構える!
「ナンセン・イエロー!」
 背後に轟く黄色い爆炎!
 雄雄しき大地の黄色いスーツが映える!

 桃色のスーツの女戦士が構える!
「ナンセン・ピンク!」
 背後に轟く桃色の爆炎!
 麗しき愛の桃色のスーツが魅せる!

 レッドが叫ぶ!
「適当戦隊ッ!」
 そして、それに続いて全員が叫ぶ!
「ナンセンジャァァァァーーーーーッ!!!!!」
 同時に背後に響く轟音と大爆発!!!!!

「ナンセンジャーだと!?」
 唇を噛むフビライ将軍!
 そして黒タイツ兵も構え……ずに爆発に怯えていた!
「おい、お前ら! 爆発に怯えるな!」
 うろたえるフビライ! そして、ナンセンジャーに向き直り、こう問いかける!
「そもそも何故、お前たちはその爆発に平気なのだ!?」
「いい質問だな!」
 レッドが答える!
「爆発するから、これ付けろと、小道具の児島さん(48歳)が耳栓を貸してくれたのだっ!」
「おのれナンセンジャー! お前たち! かかれ!」
 フビライの号令に、ショック状態から立ち直った黒タイツ兵がナンセンジャーに迫り来る!
 その時、ナンセンジャーに群青司令から無線が入る!
『慌てる事はない、その強化スーツの力で、お前たちの潜在能力は引き出される。通常の1.3倍の能力で戦えるはずだ!』
「1.3倍って……微妙ですよ!」
『問題ない。シャアザクも通常の3倍のスピードと言ってはいるが、出力は3割り増しでしかない。だからお前たちも、3倍のスピードで動けるはずだ!』
「んな、アホな!?」
 5人の戦士に襲い掛かる黒タイツ兵!
 とりあえず、仕方なしに戦ってみるナンセンジャー!
 だが、次々と吹き飛ぶ黒タイツ兵!
「……こ、こいつら、弱いぞ!」
 次々と倒される黒タイツ兵を見て、狼狽するフビライ将軍!
「ぬぅ、やはりこの黒タイツでは、力は1倍か!」
「……って、普通の人間じゃんっ!」

 やがて、黒タイツ兵は全員倒された!
「おのれナンセンジャー! だが、我等黒い赤軍の力はこんなもんではないぞ! もうじき我が強化怪人軍団が完成する! そいつに勝てるかな!? では、さらばだ!」
 そして脱兎の如く逃げるフビライ将軍と黒タイツ兵!
「……って、何しに来たんだ、あいつら……」


 かくして、ナンセンジャーの適当な活躍で、彼らの侵攻を食い止める事が出来た!
 だが、彼らの強化怪人軍団とは何か!? 
 地球の平和は、君たちの手に掛かっている!
 頑張れ! 僕らの、ナンセンジャァーーーーーーッ!!(←かなりヤケクソ)





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最終更新日  2007年06月20日 23時47分41秒
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