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テーマ:ショートショート。(573)
カテゴリ:出張創作工房:適当戦隊ナンセンジャー
『黒い赤軍』フビライ将軍と黒タイツ兵は、その場に腰を下ろして休憩していた。自動販売機で缶コーヒーを買う物、煙草を吸う物、昼寝をするもの様々であった。 「おーい、まだかー?」 メロンパンを頬張りながらフビライ将軍がポータブル更衣室の方に声をかける。 「も、もうちょっと待ってくれ!」 更衣室からはその声と、慌てて着替えているような音が同時に響いた。 そして、待つこと5分! 勢いよくドアを開けて、更衣室から次々と現れる5色の戦士! 「来たかっ!」 フビライ将軍のその声と同時に休憩を終え、構える『黒い赤軍』! 第2話『これが僕らのナンセンジャー! だが!?』 対峙する『黒い赤軍』と5色の戦士! 「お前たちは何者だ!?」 フビライ将軍が問う! 赤のスーツの戦士が構える! 「ナンセン・レッド!」 同時に背後に轟く赤い爆炎! 激しい炎の赤いスーツが燃える! 黒のスーツの戦士が構える! 「ナンセン・ブラック!」 背後に轟く黒い爆炎! 深き夜の黒いスーツが輝く! 青のスーツの戦士が構える! 「ナンセン・ブルー!」 背後に轟く青い爆炎! 高き空の青いスーツが煌く! 黄色いスーツの戦士が構える! 「ナンセン・イエロー!」 背後に轟く黄色い爆炎! 雄雄しき大地の黄色いスーツが映える! 桃色のスーツの女戦士が構える! 「ナンセン・ピンク!」 背後に轟く桃色の爆炎! 麗しき愛の桃色のスーツが魅せる! レッドが叫ぶ! 「適当戦隊ッ!」 そして、それに続いて全員が叫ぶ! 「ナンセンジャァァァァーーーーーッ!!!!!」 同時に背後に響く轟音と大爆発!!!!! 「ナンセンジャーだと!?」 唇を噛むフビライ将軍! そして黒タイツ兵も構え……ずに爆発に怯えていた! 「おい、お前ら! 爆発に怯えるな!」 うろたえるフビライ! そして、ナンセンジャーに向き直り、こう問いかける! 「そもそも何故、お前たちはその爆発に平気なのだ!?」 「いい質問だな!」 レッドが答える! 「爆発するから、これ付けろと、小道具の児島さん(48歳)が耳栓を貸してくれたのだっ!」 「おのれナンセンジャー! お前たち! かかれ!」 フビライの号令に、ショック状態から立ち直った黒タイツ兵がナンセンジャーに迫り来る! その時、ナンセンジャーに群青司令から無線が入る! 『慌てる事はない、その強化スーツの力で、お前たちの潜在能力は引き出される。通常の1.3倍の能力で戦えるはずだ!』 「1.3倍って……微妙ですよ!」 『問題ない。シャアザクも通常の3倍のスピードと言ってはいるが、出力は3割り増しでしかない。だからお前たちも、3倍のスピードで動けるはずだ!』 「んな、アホな!?」 5人の戦士に襲い掛かる黒タイツ兵! とりあえず、仕方なしに戦ってみるナンセンジャー! だが、次々と吹き飛ぶ黒タイツ兵! 「……こ、こいつら、弱いぞ!」 次々と倒される黒タイツ兵を見て、狼狽するフビライ将軍! 「ぬぅ、やはりこの黒タイツでは、力は1倍か!」 「……って、普通の人間じゃんっ!」 やがて、黒タイツ兵は全員倒された! 「おのれナンセンジャー! だが、我等黒い赤軍の力はこんなもんではないぞ! もうじき我が強化怪人軍団が完成する! そいつに勝てるかな!? では、さらばだ!」 そして脱兎の如く逃げるフビライ将軍と黒タイツ兵! 「……って、何しに来たんだ、あいつら……」 かくして、ナンセンジャーの適当な活躍で、彼らの侵攻を食い止める事が出来た! だが、彼らの強化怪人軍団とは何か!? 地球の平和は、君たちの手に掛かっている! 頑張れ! 僕らの、ナンセンジャァーーーーーーッ!!(←かなりヤケクソ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月20日 23時47分41秒
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