初めての 出来事
着物を着て出かけるようになって、街中で初めて声をかけられました。地下鉄四条駅の長ーい階段を上っているときでした。「シックなお着物素敵ですね。上手にコーディネートされてて、今は、こういう感じの着物が流行っているんですか?」雰囲気の柔らかい女性がそばにいらっしゃいました。「綺麗に着てらっしゃるなあと電車の中から感心して拝見してたんですよ。昔も千筋や万筋がありましたけど、今もあるんですね。」長ーい階段を上り終えて、今度は母も合流。三人で、着物の話をしながら改札まで。きっとあの方も、着物がお好きなんだと思います。短い時間でしたが、まったく知らない方と話がはずんで、嬉しくなりました。そういえば、京都絞り工芸館で説明してくださった方も、「着物綺麗に着てはりますね。お茶されてるんですか?」「綺麗に着こなしてはるので、感心します。それに嬉しいです。着物どんどん着てくださいね。」と言ってくださいました。こういう経験がなかったので、恥ずかしいやら嬉しいやら。でも初めて誉めてもらった言葉は、忘れられません。着物の好きな人とは、初対面でもすぐに打ち解けられて不思議です。