金茶の 着物
もうずいぶん前のことですが、雑誌で年配の女性が金茶の着物を着てらして、はっとしたことがあります。味わい深い、派手でもなく、はんなりした素敵な色合いの着物でした。いつか、わたしもあんなふうに纏ってみたい。でも出会いはなかなかありません。3月に芥子色の色無地を着たときに、この思いがまた沸々と・・・。金茶。それは突然やってきました。お店のディスプレイの中に、見つけたのです。ずっと憧れていた深みのある色合い。引力で近づき、よくよく見れば、柄いきもおめでたく、福良雀も愛らしく。 迷わずお願いして、思っていたよりも早くに仕立てあがって、福良雀が飛んできてくれました。こっくりした色彩や縁起物の柄を楽しみながら、和室でウキウキ過ごす時間が増えています。