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カテゴリ:その他コミック
前々から買っていた『モンキーターン』。
実はマン喫で5巻ほど読んで、古書店で買い始めた後、 自分は『萌えにかけるかも??』と、読んでいませんでした。 (オットと息子は読んでいたのです。でも、自分か読まないものだから、古書店にない分は真剣に集めてなかったりしてました。たまーに『だらけ』や『KーBOOKS』で・・・自分の為に本を買い過ぎたのが後ろめたくて・・・・買い集めていた程度) でも、1巻から一昨日読み始めてみると、これ、やっぱりフツーにマンガとして面白いのでした。 とばしとばしに29巻まで読んだあと、夜中の12時に本屋に行って、欠けてた巻を全部(と言っても4冊)買ってしまったヨ。こんなのは久々かも。 ◆ちょっと身長は低目だけれど、運動神経の良い波多野憲ニという青年のお話です。 野球少年だったのだけど、身長がネックになってスクイズ失敗し、落ち込んでいた頃、先生や先輩から競艇選手の道を教えられ、プロ養成所の試験を受ける事になりました。 試験合格→養成所を経て、プロになってからも、下のほうのクラスから上がっていったりと、彼は競艇の腕も、精神的にも成長していくというお話です。 どこが面白かったかというと、まず、 ○競艇の練習や、競技中のかけひき、プロペラの作成など、まったく知らなかった世界を知れるのが興味深い (でも、『まくり』(逃げきりでターンすること?)とか『差し』(前の艇がターンした時にできる内側の隙間にはいって抜く)とか『まくり差し』とかはわかっても、もっと専門的な力学的なところはとばしてたかもvv ただ、そこも詳しく図解して描いてあるので、興味のある人には凄く面白いと思います。) ○主人公が、江戸っ子的に正義感が強くて、気持ちの良い人間なので、読んでいてもすっきりする。 他にも、カワイイ幼馴染のスミちゃんとか、スッゴイ迫力のある(でも一応女の)幼馴染、ありさとか、 養成所時代の個性的な同期達や、プロになってからの先輩、大先輩ら沢山の競艇選手が、面白かったりカッコ良かったり味があったり渋かったりして とにかく魅力的なキャラがたくさん。・・・しかも大人数の彼等を、ちゃんと描き分けてあるのが凄いです。 (だって、ヘアスタイル変えてもわかるんだもん。) この辺り、『正統派少年マンガ』の力の凄さを感じます。 私のお気に入りキャラは、ありさ。 超太っていて、頭もデカイ女なのだけど、体脂肪律が『7%台』で『水に沈む』(笑)とか、 秦野がレースで勝つたんびに自分は船券で儲け、車がグレードアップします。最後にはフェラーリに乗ってるて笑ったシュールなお笑い担当。 おじさん選手達も味があって面白かったりします。 そうそう ○コマの端々で笑える というのも私にとっては大切なファクターかもしれません。 私達女子が読む時に物足らないのが ●恋愛要素がちょっと薄め 主人公が、いちおう女の子好きみたいに設定してあるものの、 実生活がまったくストイックなもので 『流石に少年マンガ・・・いつもエロエロBLを読んでいる腐女子の感想』と思いました。 本当なら、20代前半の若者、しかもお金あり・・だったらもっともっと華やかな生活を送ってるんじゃ??(競艇選手の方、どんなんでしょう??知らずに言ってごめん) もっとも、同期の女子選手にも気になる子がいたりして、 最後はちょっとだけこじれたりもしますが やっぱりそこは江戸っ子らしく、気持ちの良い決断をしてますね。エライなあ。 ○で、今思い出したけど、30巻という長さにも関らず、『むりやり連載をひっぱった』感がないのも凄いかと思います。 いろんなキャラクターがきっちり描かれているもんで、彼等のエピソードなどもうまく盛り込んで、前半も中盤も後半も面白かったのがエライですね。 と、言う事で、長いので買うのは大変かもしれませんが マン喫等で時間があったら手にとって見て下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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