3万数千年前の氷河期の、ネアンデルタール人の中で育てられたクロマニヨン人の女の子のお話です。
この本を読むまでは、ネアンデルタール人とクロマニヨン人の違いなんて分からなかったよ。
その時代の狩りの仕方や、動植物をいかに利用するか、住居はどうしていたか
料理は・・などなどを知るのが面白くて
ついでにエイラの恋がどうなるのかを知りたくて
10数年前に学校の図書室から無断で持ち出して読んでました。
(しかし、小中学校の図書室に、サービスエッチ盛り沢山の本を置いて良かったのか???)
これまでは『評論社』というところから出ていました。
第1部は、エイラが他のネアンデルタール人と違って、女だてらに狩をしたり、いろいろと違っているので苛められて、とうとう子供を残して集団を去るまで。
煙たがられても、イロイロと役に立つものだから、追い出されなかったのよね。
そのあたりがいつも胸がすくところではありました。
第2部では、エイラは谷沿いの小高い丘の洞窟に1人で暮らし、西から旅してきた同族の男、ジョンダラーと出会います。
落とし穴を掘って狩をしたり、火打石を見つけたり(世紀の大発見!)野生馬や狼の子を飼い慣らしたり(世紀の大着目)、何でもやっちゃうエイラが凄いです。
第3部では、ジョンダラーと二人で、同じクロマニヨン人の一族の客分となって生活するお話。エイラがモテ始め(ネアンデルタール人の中では、背が高くて醜いと言われていた)、あせるジョンダラー。
第4部で、ジョンダラーの故郷へ旅をする2人が書かれてます。始めにエイラが住んでいたのは黒海北部の半島という設定。それが、ドナウをさかのぼり、アルプスを越えて、今のフランスあたりまで旅をするんですよ。
そのいく先々で、エイラはみんなの役に立って行きます。
エイラの寄るところ、世直し人助けの嵐ふきまくりなのでした。
そして、やっとジョンダラーの故郷についたエイラ
・・・なのにこの先がなかなか出ないな~。
と、思っていたら、出版社が変わって、新装版、新訳で本が出ていました。
第1部
ケーブ・ベアの一族(上)ケーブ・ベアの一族(下)
第2部
野生馬の谷(上)(下)
第3部
マンモス・ハンター(上)(中)(下)
第4部
平原の旅(上)(中)(下)
1,2,3,4部がまず、↑の新訳で出て、
続きの第5部が、『故郷の岩屋』(ジョンダラーの故郷でのお話)というタイトルで、すでに去年の12月、今年の1,2月と、ひとつき毎に(上)(中)(下)が出ているらしいです。
続きだけを買うべきか・・・
訳の雰囲気に着いて行く為に、どうせ第4部しか持ってないんだから、一から新訳を買うべきか・・・大きく迷うところです。
(だって1冊2500円は高いよう~~~。先に続きを図書館で読んでしまったら、買わないだろうな~~~)
あと、昔はあんなに面白く感じていた『ハリーポッター』も
最近ではほとんど1回しか読んでない私に
果たして昔みたいに『ピュア』な、読書の楽しみが出来るかどうかも
自信がありません。
汚れちまった自分を改めて知るのが恐いワタシ・・・
この高い本を買ったら、森川さん朗読のCDもついている(包容力あるジョンダラーのイメージ)というなら買います!!!(どうしてもそっちの方に行きたいか!)
ハリーポッターCDはなぁ~。江守さんだったから、買わなかったんでした。
CD買う人のツボ、間違ってるよ(間違ってるのは自分??)