管理栄養士になりたい!!高校生が16名も!!!!!
11月7日、富谷高校をいい大人35人が大挙して訪問。仙台で「せんだい・みやぎオータムセミナー2007」実行委員会が高校向けに主催しているキャリアデザインセミナーの一環として開催した「職業教育」の授業の講師たちでした。私もその一人とし参加して来ました。この取り組みはもう3,4年前から続いているもので、今回初めて普通高校に呼ばれたとのこと。参加した「大人」は社会人と学生。高校生の進路の決定に役立つお話ができればうれしい、と仕事をなげうって平日の午後に集まりました。私には「管理栄養士になりたい、どんな仕事なのか知りたい」「管理栄養士と栄養士の違いとは何ですか」などの話が聞きたいという生徒さんが16人もいるのでぜひ、と声がかかりました。うれしいね!だって、240名くらいの生徒のうち16名ですよ、14%弱ですよ、結構志望者数が多いじゃありませんか。45分間、8人づつ2回に分けて話し合いをしました。それぞれ女子が7人、男子が1人。熱く、熱く栄養士の仕事のおもしろさ、楽しさを語ってきました。栄養士は生活そのものがすべて仕事の種になること。人の人生に直接関われる、人生を左右することにもなる仕事であること。これからは食に関わるすべての場面で重要なキーマンになれること、ならなければならないこと。そして自営のフリーの管理栄養士の働き方はこんなにおもしろい、ということ。組織の一員としての管理栄養士であっても自分の意識の持ち方しだいで仕事はおもしろくなる。給料分の働きで終わるのではなく、半歩でも踏み出した仕事をすると社会が変わること。世の中がおもしろくなること。などなど。このセミナーに参加した人々はみんな、半歩どころではなく2歩も3歩も閾を踏み出している人々ばかり。じゃなきゃ、仕事をなげうって、年休を取ってまで高校生のためにわざわざ行きゃしませんって。だから、おもしろ~~~い人々の百科事典のような一団ではあったと思いますね。そして、セミナーの感想が送られてきました。「今までずっと栄養士という仕事は学校の給食とかの献立を考えているということしか知りませんでした。今日詳しい話が聞けてとても良かったです。栄養士という仕事は自分の生活にも影響すると思うので将来とても役に立つと思いました。自分も栄養士になりたいとすこし考えているので参考にしていきたいと思います。」「栄養士の仕事が学校で給食を作りとだけ考えていたけれど、今は違うということがとてもよくわかりました。自分の日常などに深く関わっているという子tが市って将来なりたいと思いました。」と多くの生徒が同じような感想を寄せてくれました。中にはスポーツ栄養を扱う栄養士になりたいとはっきりした目的をもった生徒もいて心強い限りでした。栄養士ってどんな仕事だと思っていたの?と聞いてみたらほぼ全員が「中学校の給食のときの栄養士」と答えていました。ということは中学校の給食に携わっている栄養士はよほど心して生徒にあたらないといけないということになりますね。食に関してのエキスパート、頼りになる栄養士像を植えつけるすごいチャンスなのですね。残念なことに小学校については、記憶にないのかなあ。話に出てこなかった。子どもに直接触れるチャンスが少ないということなのでしょうか。給食だけが栄養士の仕事ではなく行政での疾病予防の仕事やフリーの栄養士の自由な活動についても興味をもってくれたみたいで、うれしかったです。さて、あおるだけあおって、フリーになったら生活できない、就職しても賃金が安すぎる、現状を何とかしなければなりません。専門職や現業職がどんどん給与を下げられて結婚もできない、家族を養えないなんて何か間違っている。介護職も栄養士も。セクハラでいうのじゃないけれど女性の多い職場はどうしてもベースが低くなってしまうのはなぜ?職業として確立できていないということでしょうか。安心して暮らせるだけの賃金を保証してほしいものです。正規の雇いではなくパートや臨時でしか就職できないのは絶対におかしい。というとフリーの栄養士はかなり難しい立場に立たされることになりそうだけど、でもフリーだからこそできる仕事もあるのではないかなあと思うのです。フリーの栄養士はできるだけスキルを磨いて常勤者ではできないことに特化して仕事を確立させないといけないのでしょうね。難しいけれど。それがまたやりがいなのですから。