タイムスリップ(少年時代)
少年時代、誰もがあこがれる物の一つ。そう、ワープである。普通なら、イスの上にある長方形の引き出しからドラ●もんが出てくるのを待ってみたりイスの入る場所に入って電卓に行きたい年代を打ち込んでみたりこれが、普通だが、俺の少年時代は違った。近所のY君とMちゃんと俺でタイムスリップを実現しようとしていた。事の発端は、前の晩に見たバックトゥーザフューチャー次の日、三人は何時もの公園に集まりタイムスリップについて語り合う未来の世界やら自分の将来のを見たいとか言ってるうちにじゃ、やってみよう的な?まず、バックトゥーザフューチャーのタイムスリップする瞬間を思い出す必要な物は、煙・火花・電気・スピードそしてアホ三人は近所の駄菓子屋に行き材料を揃える煙は煙玉でOK、火花は爆竹、電気は自転車のライト(爆笑)ただスピードだけが問題であった。単位がマイルであったが、速いスピードだと言う事は直感で分かった。だが少年達は全力でこげばOKと即、解決(笑)そして一番の俊足であったY君が見事、タイムスリップ体験者に抜擢まずY君の自転車に、煙玉と爆竹を放り込む。だが一気に火をつけることは不可能だからセロテープを導火線代わりに煙玉と爆竹に張り巡らせる。結果、見事に火が爆竹と煙玉めがけて進んでいくではないか!もう鼻息は荒くなるしトランス状態である。そして煙玉に火がつき爆竹にも火がつく同時にY君が自転車のライト点灯でカゴから煙を撒き散らし更に爆竹の轟音と火花それに走った後に火花、そして煙に轟音にライト点灯見た目は完っ全にデロリアンであったこれは行ける!だが見た目は完っ全にデロリアンであるがY君は煙と爆竹の轟音と火花を撒き散らしながらライト点灯で自転車立ちこぎで公園内をグルグルするだけY君何時タイムスリップすんねん!?そして、爆竹と煙は力尽きY君も力尽きる何がダメだったのだろうか。煙も火花も轟音もライトもスピードもクリアしたはずだ…Mちゃんが言う。「全部足りてないんちゃうーん?」そうか!っと急いでY君の家に行きFを呼び出す。そうFは…変速付きマウンテンバイク所持者であった!そして再び駄菓子屋に向かい小遣い全使いで煙玉と爆竹を倍増急いで公園に戻り、同じようにFのマウンテンバイクに煙玉と爆竹をセット次は、公園の前の長い直線でチャレンジをするそして導火線(セロテープ)に火を着ける…しばらくしてからババババババババ!勢い良く爆竹が轟音と共に火花を散らす。そして俺とY君よMちゃんでFの背中を全力で押すが、しかーし!自転車では考えられん程の加速をしたとたんに倍増させた煙玉からありえん程の煙が発生みるみる内に視界はほぼ0その中でFは「ライト点けたでー!」ライトの事なんかスッカリ忘れていたおれ達は「よっしゃぁ!よーやった!」っと歓喜の声それに気をよくしたFは煙の中から行って来るわー!(異次元へ)っと、自転車ハイギヤで立ちこぎフル加速俺達も渾身の力を込めてFを押したするとMちゃんがこんな事を言い出した。「前見えへん!」その瞬間、残りの煙玉に全て火が着き尋常じゃない程の煙が発生おかしい、青色の煙玉であったはずだなぜ目の前が真っ暗なのだ尋常じゃない煙のせいで俺達の周りは光すら通さない状況になっていたこれはヤバイ!俺達3人は手を離しFを見捨てた…俺達の手を離れたF、そしてその様子を伺う俺達尋常じゃない煙の中から爆竹の轟音と火花が飛び出してくる。分かりやすく言えば青い雷雲その異様な雰囲気から俺達はこれは行けると確信した。が、しかしFは田んぼにダイブ青い雷雲は転がりながら煙玉と爆竹を撒き散らしながら本体を晒すその一方でFはジェットスキーから落ちる人の如く、田んぼの上を滑走そしてFは田んぼの端っこまで背中ですべり停止青い雷雲は見るも無残に本体をさらけ出し、しかもタイヤがひん曲がっているFは田んぼの隅っこでフリーズ状態急いでFの元に駆け寄り「大丈夫か!?」っと声を掛けるとこんなん、最初から無理やったに決まってるやん。どーすんのこれ?っと、Fは素に戻っていた。そのうち、田んぼの持ち主が出てきて唖然それも無理もない、自分の田んぼに自転車が転がっていて田んぼの一部からは青い煙まで噴出している状態更に、少年が素で寝転がっているのだからその後、全員の親総出でじいさんに怒られて即、強制終了俺達のタイムスリップは失敗に終わった…ここまで来るのに失った、お小遣いと煙玉と爆竹とマウンテンバイクタイムスリップの犠牲となった物は当時の俺達には大きかった。読者諸君。心して聞いてくれ同窓会の時に、この話を出したらFは今にも飛び掛ってきそうな顔してましたッ!(爆笑)っと、言っておこう。