読書の春。。
オニオンはどちらかというと不愛想です。人が寄ってこないようになってます。しかしながら、その気になれば寄っていきます。一人で本を読みながら昼時間を過ごすなんて、恰好いいでしょ。。別に恰好つけてるわけではないですが、揺れる電車の中で読むよりも公園のベンチに座って読むのが好きです。誰にも邪魔されない時です。去年は多くの本を読みましたが、このあいだ終わったのはペソアのフィアンセに宛てた手紙集です。ペソアはポルトガル人ですが、英語も相当できたということです。何故ペソアなのかというのは、訳があります。さもなければポルトガルの詩人に興味を持つ由も無し。。事務所の近くの広場の隅に大きな顔の彫刻があります。前にあるレストランがペソアというのです。何故なのなんてどうでもよかったのですけど、隣の銀行でキャッシュを引き出しに行くことが多く、銀行を出て前のベンチで鞄を持ち直していました。その前でにらまれたのがペソアの像でした。ペソアなんて聞いたこともない名前です。何か書いてあるのですが、それを読むと詩人よりも言語学者みたい。。その夕方FNACの本屋に行って、ペソアの本を買ってしまいました。どういう作品か知りたかったからです。知り合いのポルトガル人に言ってやろうかとも思ってました。ウェキを見ても、フィアンセの存在はありません。でも証拠がありました。フィアンセというのは婚約者ですが、結婚する気なんてなかったのではないかと思いました。彼女は比較的小柄だったのでしょう。彼の方がのっぽさんですから、彼女を「ちいさい」「ちいさい」としょっちゅう書いてます。オニオンもちびですが、「ちび」とか「ちいさい」とか悪気はなくても他人に言われると気分良くないです。はるか昔、ラブレターに「愛しの小さい人」というのが目について、頼むから小さいはやめてくれとお願いしたことあります。気にならない人はいいですが、太った人にデブちゃんと言うのと同じで意地悪く感じられます。背の低い者に小さいは仕方ないですが、出来るならこの種の形容詞は避けてほしいです。話がそれましたが、ペソアというのはどこか精神的に異常だったのでしょう。手紙の中でもそれに触れていますが、オニオンだったらもうとうに縁切ってますわ。。