「閉店時間」を見て。。
ユーチューブは貴重な動画を見ることが出来るのでありがたいが、途中音が切れてたり、最後のシーンが無かったり、画面自体がぶれてたりしてちょっと惜しいと感じることが多い。でもうちのTVもフリーズしたり、局が勝手に変わったり、音だけ聞こえたり、動画が飛んだり。。もっとひどいので何てことない。人間は常に比較するから、具合の悪い過去より今の方がましだと言って自分をごまかしてしまうのだわ。。過去が良かった場合は、ぐだぐだと今を呪うのである。とまれ、昭和の景気の良い時の邦画「閉店時間」を見た。最後は切れていなかったし、音も途切れなかった。なつかしい俳優さんたちが皺ひとつないまま出てきたのである。舞台はデパートであるが、見ていてふと思ったのは、昔大阪でデパートの開店時間に入店したことである。店員さんたちは皆客を迎えるように立って礼をしてくれて、ありがとうございますとか頭下げて言ってるのである。こういうのは今でも見れるのだろうか。。こちらでは客はただの客で、店員のほうが偉いのである。売ってもらう時はお願いして頼むのである。日本での大きな態度の客はここでは通用しない。またエスカレーターの下でハンカチを持ちながら手すりのところで立っている女性も覚えている。帰国した時にあんまり珍しいのでじっと眺めいって上がったり下がったりしたことがある。それに50円くらいの消しゴムかなんかを買った時、小さな紙袋に入れてセロテープでとめてくれて、オニオンに両手で差し出してくれたのである。そして「ありがとうございました」と言われて礼をされ、思わず「どういたしまして」と答えてしまったことがある。たった50円で感激したオニオンであった。そもそも包装紙は節約というか、包む文化が無いというか、不器用で包めないというか、モノそのものを自分で金を払って受け取るだけである。