|
カテゴリ:生きる
何度も見たF.フェリーニの「LA STRADA」の中のセリフには深い意味があるなんて、子供の頃のオニオンにはわかりませんでしたし、覚えてもいませんでした。
近年になって、今更また同じ映画を見ました。意識し始めたのは、ドイツ語で始まった時です。旧西ベルリンのシネクラブなのに、なぜかドイツではイタリア語でやってくれないで吹き替えのモノでした。とても残念だったこと覚えてますが、それまでに何度も何度も見てたので多くのシーンは覚えていて、ただもう一回見たというところでした。 一緒のガイコク人(非ドイツ人)男性が最後海岸で男が泣いているシーンに感動したのでしたが、なんでなのか理解しようともしませんでした。若かったのかも、経験も無かったし、フェリーニの映画の理解も無かったです。ただ惹かれていただけ。。後分かったのは、男泣きというものでした。 「石ころだって役に立つんだよ」というセリフがあります。純潔なジェルソミーナはそれを聞いて、ザンパーノについていくことを決めるのです。それを言った綱渡りの男は特に意味を伝えたかったのでなく、たまたま足元に転がっている石ころを見たのでそう言ったにすぎません。彼の優しさが、ジェルソミーナにそう言わせたのですね。勇気つけてやろうと思ってのことです。 これを人によっては、いろいろと解釈しているようですけど、オニオンはここにフェリーニ映画の真髄のようなものを感じました。映画という媒体を最大限に使ったアーティストです。 「石ころ」に託された意味は、人が勝手につければいいのです。目的だって同じです。世間の風習に左右されずに自分でやればいいのです。その時、その石ころは役に立ってるのですね。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年11月06日 00時00分06秒
コメント(0) | コメントを書く |
|